フジテレビジュツのスタッフ

アートフレーム

主に金属の造形を担当。
セットを支える骨組みやオブジェ、モーターを使った機械についても詳しく、頼りになる存在。

インタビュー

石井 智之さん

株式会社エスケイシステム
現場マネージャー

石井 智之さん

アートフレーム担当歴23年。担当は「ワイドナショー」「ホンマでっか!?TV」「アウト×デラックス」、
映画「コンフィデンスマンJP the movie」など。

ー「アートフレーム」の仕事内容について教えてください。

石井

「アートフレーム」と言うより「鉄骨」と言った方がわかりやすいですかね。戸外に木工のセットを建てる際、風が強いとそれだけでは立たないので、後ろに鉄骨の足場を持たせて重りを置いて補強するのが1つ。あとは、スタジオの中に組んだセットで、高さが足りなかったり強度が持たない所に鉄骨を組んでセットの補助をします。大道具を裏方とするなら、アートフレームは「裏方の裏方」といったところでしょうか(笑)。
ですが、表舞台に立つこともあります。歌番組やゲームバラエティで、鉄骨構造をそのままセットとして見せる時ですね。ライブとかでもありますよね。
ほかにも、スタジオで演者さんが画面チェックするためのモニターを吊ったりと、セット以外の物を支えたりもします。あらゆる物の補助をしますね。

石井 智之さん

ーこの仕事に就いたきっかけは?

石井

フジテレビで同じように美術の仕事をしている友人に誘われたのが最初です。元々テレビが好きだったこともありましたが、「何でも屋だよ」と言われて興味が湧いて。

ー実際にやってみてどうでしたか?

石井

本当に「何でも屋」でしたね。時間的にも、扱うものの物量的にも、こんなにきついものかと。でも、それと同じぐらい楽しいです。

石井 智之さん

ー普段もアートフレームは気になりますか?

石井

そうですね。巨大なモニュメントやオブジェなどを見かけると、つい傍まで確かめに行きますね。構造を見て、素材は何だろう、と。テーマパークでも、これはどうやって空中に浮かせてるんだろう、とか気になって(笑)。

ー美術スタッフとして喜びを感じるのはどんな時ですか?

石井

「あの番組、面白かったね」と言ってもらえた時です。裏方として、自分が携わった番組でお茶の間がワーッと賑わってくれるのがいいですね。

石井 智之さん

ーこれまでに大きな失敗はありましたか?

石井

発注し忘れなどの失敗はいくつかあります。大きな失敗がないよう心掛けています。取り扱っている機材が機材なので、大事故に直結してしまいますから。最も失敗が許されないセクションのうちの一つだと思っています。

ー仕事の上でのこだわりはありますか?

石井

美と強度の折り合い、です。スタジオの天井や床、ロケで行く建物の中、ビルの屋上……どこにでも必ず、許容荷重が定められています。セットに求められている美しさやデザイナーのこだわりと、かけられる重さの限度との折り合いをどうつけるかを考えながら、セットを作り上げるようにしています。

(2018年11月)