フジテレビジュツのスタッフ

ヘアメイク

出演者のヘア・メイク全般を担当します。役に合ったかつらの作成から付けヒゲ、メイクまで、
出演者の魅力を最大限に引き出す、魔法の手の持ち主。

インタビュー

小林 希さん

株式会社山田かつら

小林 希(のぞみ) さん

ヘアメイク歴2年。担当は「バイキング」「めざましテレビ」「プライムニュース イブニング」など。

ーテレビのヘアメイク担当としての仕事の特徴を教えてください。

小林

報道・情報番組の仕事について言えば、今のテレビはすごく高画質で、日常用のメイクだけではレンズを通すと顔色が悪く見えることもあります。そういった、テレビ画面上できれいに見えない部分を補正する、といったところでしょうか。女性は普段からお化粧していますが、男性はしていないので、女性と並んだ時に映りの差が出てもいけないですし、男性でも肌がきれいに映る方が印象もいいので。
ドラマやバラエティ番組では、きれいに見せるのではなく、キャラクターの顔を役柄やシーンに応じて作り上げていきます。

小林 希さん

ーこの職に就いたきっかけは?

小林

昔からテレビや映画のヘアメイクの仕事に興味があって、学校でも友達の髪をアレンジしたりしていました。それで高校卒業後は美容学校に行って、その後3年半、美容院で仕事をしていました。
ですが、美容院だと髪の毛を扱うだけで、メイクの仕事は成人の日以外にする機会がなかったので、やっぱりもっとメイクもやりたい、と思って山田かつらが運営するヘアメイクスクールに入り直しました。

小林 希さん

ー念願だったメイクの仕事を実際してみて、どうですか?

小林

すごく奥が深くて、まだまだ勉強することだらけです。例えば傷メイクでも、包丁で切った傷もあればやけどもありますよね。やけどでは薬品のやけど、熱湯のやけど、火のやけどの3種類の作り方を練習しています。粘土のようなもので凸凹を作るのですが、テストで火のやけどが上手く作れなくて、先生に「火の気持ちになりなさい」と叱られました(笑)。

ー“火の気持ち”とは……?

小林

火はどの方向から来たのか、何から出た火なのか、大きさはどれくらいなのか。それによって、やけどの場所も、色も、大きさも、すすの付け方も変わってくるので。

ードラマとバラエティ番組ではメイクの仕方も違いますか?

小林

はい。寝癖とか、徹夜明けの顔、病人の顔などを作る際、ドラマではリアリティを追求しますが、バラエティではオーバーメイクにします。ドラマの病人メイクでは唇の血色を消したり、顔を黄色っぽくして黄疸に見せたり、熱を出している設定なら頬を赤くして脂汗を付けたりするのですが、やりすぎるとバラエティのキャラクターに見えてしまうので、その加減が難しいんです。

ー普段から自分のお化粧にもこだわっていますか?

小林

メイクの仕方というよりも、私は肌が弱いので、役者さんに使う化粧品はまず自分で試してみて、肌に大丈夫かを見ます。
自分の顔は実験台ですね(笑)。

(2019年1月)