「3歳からの楽しいクラシック」東京文化会館でコラボイベント実施
[2020年12月16日更新分]
小さな子どもたちのための楽しいコンサート「3歳からの楽しいクラシック」が、11月7日東京文化会館小ホールで開かれました。これまでフジテレビと東京文化会館は共同で、朗読と音楽のコラボ授業を、各地の小学校で行ってきました。今回はその発展形として、ホールでのイベントとして企画されたものです。
フジテレビの堤礼実アナウンサーが朗読を担当し、ピアノの白石光隆さんほかプロの演奏家が演奏してくださいました。演目はデュカスの「魔法使いの弟子」。単純な水汲み作業に飽きた魔法使いの弟子が、先生がいない間に真似をして、箒に水を汲ませる魔法をかけたものの、魔法の解き方がわからず大洪水となり、帰ってきた先生に大目玉を食らうというお話です。朗読と演奏の掛け合いが進み、次第に盛り上がってくると、子どもたちも食い入るように舞台を見つめていました。とても楽しい1時間のコンサートでした。
フジテレビ 堤礼実アナウンサーからのメッセージ
今回私が担当させていただいたのは、「3歳からの楽しいクラシック」という、3歳から6歳までのお子さんとそのご家族を対象としたクラシックコンサートです。
最初にお話を伺った時から、このとても有名な「魔法使いの弟子」という楽曲の世界観をピアノ、オーボエ、ファゴットの3つの楽器と朗読でどのように表現するのだろうとワクワクしていたのですが、リハーサルでお三方の演奏を聴いた瞬間に「これは凄い…!」と感動に変わりました。音を奏でているのはたった3つの楽器なのに、まるで何十もの楽器が奏でているかのような重厚感!そこに朗読という形で参加させていただくということで、興奮と緊張が入り混じったまま本番当日を迎えました。
お子さん向けのコンサートだったので、この素晴らしい演奏と楽曲の持つ不思議な世界観を何となく楽しんでもらえたら大成功だなと思っていたのですが、いざ音が鳴り始めると、客席のお子さん達も想像していた以上に聴き入って楽しんでくれているようでした。ニコニコ聴いてくれている子もいれば、不思議そうに首をかしげながら聴いてくれている子がいたり…。子どもの頃に私自身が両親に子ども向けのコンサートに連れていってもらったことを思い出しながら、心を込めて朗読をさせていただきました。ステージを降りた後は素晴らしい演奏をなさった奏者の方々は勿論、一緒にコンサートを楽しんでくださった客席の方々にも心から感謝の気持ちでいっぱいでした。
私にとってもとても価値のある貴重な経験でしたが、客席にいたお子さん達にとってもこの経験が少しでも意味のあるものになってくれたとしたら幸いです。
また、このような皆様と素敵な時間を共有出来る機会を楽しみにしています♪
お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
文:堤礼実(フジテレビ アナウンサー)