2013年03月16日 ザ・コンパスで放送
社会・公共

緊迫・朝鮮半島-どうする?北朝鮮

1:設問テーマの背景 (facts)>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

11日、北朝鮮、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、朝鮮戦争の休戦協定が
「完全に白紙化された」と一方的に宣言し、韓国側が南北軍事境界線上にある
板門店の南北直通電話から定時連絡したものの、北朝鮮は、応答せず、
予告通りの「断絶」の姿勢を見せました。
同11日午前の衆院予算委員会で、安倍晋三首相は、自民党の西銘恒三郎氏への答弁のなかで、
北朝鮮による朝鮮戦争休戦協定白紙化について触れ「わが国の領土、領海、領空や主権に
対する挑発が続き、安全保障環境は一層厳しさを増している。情勢は予断を許さない」と
述べました。

北朝鮮は、昨年12月、事実上のミサイル発射を強行。
この発射結果から、北朝鮮が弾道ミサイルの長射程化を大きく進展させていると
防衛者は分析を発表しています。
さらに今年2月12日には、2006年、2009年に続く三度目の地下核実験を実行。
国連安全保障理事会は、この核実験の実施に対して、
3月7日、金融取引の制限強化、貨物輸送の取り締まりなど、
厳しい内容を盛り込んだ制裁決議案を全会一致で採択。
北朝鮮の同盟国である中国も制裁の実行を望むと表明しました。
この決議を、北朝鮮は強く非難し「南北間の不可侵に関するすべての合意を破棄し、
今月11日以降、無効とする」との声明を出していました。

北朝鮮が国連決議とともに、その実施を非難していた米韓両軍による合同軍事演習
「キー・リゾルブ」は予定どおり11日から行われており、各国は、今後の北朝鮮の動向に
警戒をしています。


2:番組として (our aim)>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

朝鮮戦争(1950年-1953年)以来、60年間維持されていた休戦協定を
一方的に破棄を宣言するなど、北朝鮮はこれまでにない行動を続けています。
一方、北朝鮮への国連の決議を巡って、これまで同盟国の中国が
ブレーキをかけてきましたが、今回の決議では
これまでと違い、中国も厳しい姿勢だと伝えられています。
北朝鮮情勢に何らかの変化があるようにも伺えます。

北朝鮮情勢がどんな状況にあり、今後どのように終着していくかは、
日本にとってはもちろん、東アジア情勢全般にも影響する問題と言えます。

そこで、コンパス・オピニオンリーダーの皆さまから北朝鮮情勢を
どう捉えるかについてご意見をいただき、
北朝鮮問題について、番組ユーザー及び視聴者とともに考える機会を
つくりたいと考えました。
どうかご意見をお寄せいただけますようお願い申し上げます。

オピニオンリーダーへの問いかけ

※コンパスで掲載された全ての意見・回答は各氏個人の意見であり、各氏所属の団体・組織の意見・方針ではありません。
Q1:現在の北朝鮮による危険はどの程度であると思われますか?
下記の選択肢をお選びいただき、問2にて回答の理由、さらに
北朝鮮による危険が最悪の状況となるのはどんな事態だと考えるかも、
合わせてお聞かせください。
Q2:(問1続き)問1の回答理由、さらに
北朝鮮情勢での最悪の事態とは何なのかを合わせてお聞かせください。
(コメント欄-文字数に制限はありません。)
Q3:北朝鮮に対する世界各国のこれまでの対応をどう見ていますか。
特に日本の対応についても、ご意見をお聞かせください。
Q4:北朝鮮問題は、どのようなゴールを目指し、
どのように解決してゆくことが望まれるでしょうか。
ご意見をお聞かせください。

オピニオンリーダーの回答

( 21件 )
  コメントを投稿する

1. 非常に危険な状態にある

長田渚左
スポーツジャーナリスト
Q2. 「1 - 非常に危険な状態にある」の回答理由
北朝鮮は他の国と別の次元にあり、考えていることが分からない。
しかし核実験の実行など、最悪の事態にあると思われます。
Q3. コメントする
世界中が手を焼いているのは分かる。
ただ核保有国が何か言っても北朝鮮が何を言っているのだというところでしょう。
本当に不安な状況がさらにふくらんでゆくようでシロウトとしては、どうしたら良いとはとても言えません。ともかくあちらのペースに引き込まれないようにしてほしいです。

日本は今までもかなり冷静に対応していると思う。
正直、国もどこをどう考えて、何を信じていいのか
分かっていないのではないかと思う
Q4. コメントする
拉致問題、人命の確保を第一に考えてほしい。
その他危険な事柄については真偽をつかめる人材を尊重して
なんとかしぶとく交渉をしていってほしい。
腹を立てないように腹をくくって対応してほしい。
 
 
▲ページトップへ

2. 危険な状態にある

本田宏
医療制度研究会副理事長
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
 若手の新指導者に権力移行の時期の北朝鮮。新体制が軍部を含めて体制を固めるためには国外との緊張感を高めることは最も有効な手段。まずは韓国との地域限定の戦闘は十分にありえ、その際に戦闘が拡大•泥沼化してミサイル発射の危険性が高まることが現時点では最悪のシナリオ。
 若手の新指導者に権力移行の時期の北朝鮮。新体制が軍部を含めて体制を固めるためには国外との緊張感を高めることは最も有効な手段。まずは韓国との地域限定の戦闘は十分にありえ、その際に戦闘が拡大•泥沼化してミサイル発射の危険性が高まることが現時点では最悪のシナリオ。
Q3. コメントする
 指導体制維持が一番の目的の北朝鮮という構図を押さえて、瀬戸際外交に対して冷静な対応を続けて来た各国の対応は支持できる。その中で日本は拉致問題という特殊な事情を持つ国家。そのピンチをチャンスにして、北朝鮮の閉鎖的な体制を変えていく積極的外交力が問われている。
Q4. コメントする
 現在の指導体制を一気に変化させることは、朝鮮半島の緊張感を高め、難民発生等多くの問題を発生する可能性が高い。徐々にではあっても、北朝鮮国を民主化する努力(情報発信や市民レベルの交流、経済援助等々)で北朝鮮を開かれた国へ一歩ずつ進めていくことが重要だ
 
 
潮匡人
国際安全保障学者,拓殖大学客員教授
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
すでに北朝鮮は戦闘動員態勢にあり、危険な状態にある。奇襲攻撃のリスクは残るが、20年前のような準戦時状態ではなく、報道ベースでは南進の兆候もない。最悪の事態は第二次朝鮮戦争の勃発。日本も、核ミサイルやテロ・ゲリラ攻撃の脅威にさらされる。より現実的なリスクは、法改正が間に合わず、多数の在韓邦人や拉致被害者などが朝鮮半島に取り残されること。加えて、集団的自衛権行使(憲法解釈)の壁に阻まれ、日米同盟が崩壊すること。
Q3. コメントする
国連安保理が制裁決議を全会一致で採択したことは評価できるが、依然として実効性に疑問が残る。かつて米財務省がBDA(バンコ・デルタ・アジア)を対象としたような実効的な措置が望まれる(たとえば中国銀行の関連口座凍結)。決議にある貨物検査にしても、PSI(拡散に対する安全保障構想)の枠組みを活用し、公海上で各国海軍が立ち入り検査(ないし臨検)を実施するなど、対象品目の輸送を実際に阻止できなければ意義が乏しい。しかも、この際、日本は実効的な貢献ができない。日本の貨物検査法は「旗国の同意」を要件とするが、北の船舶が検査に同意するだろうか。他の法令適用を含め、自衛隊の武器使用に厳しい縛りがあり、他国海軍にとっては足手まとい。日本海に日本の海上自衛隊だけが展開しない悪夢すら想定される。日本は国際社会の孤児となろう。
Q4. コメントする
ゴールは、金日成、金正日、金正恩と続いた体制の崩壊。そのために圧力を加え、制裁を科す。当面これ以外に解決策はない。もし、新たな核実験や弾道ミサイル発射があれば、安保理決議違反となる。その場合は、軍事措置を伴う制裁を加えるなど「さらに重大な措置をとる」(決議2094)べき。そうできなければ、国連の存在意義すら揺らぐ。日本としてもアメリカなど関係国との連携を強化しつつ、国連以外の枠組みで、圧力を加えるべき。同時に、日本独自の制裁措置も、より強化すべき。
 
 
坂東眞理子
昭和女子大学理事長
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
北朝鮮が経済的に追い詰められており、軍の暴走を若い金正恩はコントロールできない状況でないかと思います。
Q3. コメントする
当然するべきことをしていると思いますが、水面下で中国の働きかけを支援するとか、高度な交渉をできないのが残念です。しかし、中国も、アメリカも効果的な対応策がなくて困っているのでしょう。
Q4. コメントする
内部崩壊による政権交代・政体変更を仕掛けるほかないと思います。
 
 
川上高司
拓殖大学海外事情研究所教授
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
 北朝鮮は国連の制裁の回答に対しては、さらなるミサイルテスト、もしくは核実験をもって答えると考えられる。それに対して、国連はさらに厳しい制裁を課すだろう。このような安全保障のジレンマ(振り上げたこぶしが降ろせない切迫した状況)では一発触発の危険性が高い。また、米韓の共同演習であるキーン・リゾルブに対して、北朝鮮も演習をもってのぞんでいる。
 ただ、現時点はエスカレーションの途上にあり、回する道がまだまだ残っている。米国内部でもまだ先制攻撃を行う声はでてきていない。しかしながら、北朝鮮が次第にエスカレーション・ラダーをあげてくれば国連のみならず、米国や同盟国はそれに対応せざるを得ない。その非常に緊迫した状況に達するまでは数段階残っている。
 一方、北朝鮮内部の政治状況は金正恩が軍事的強行にでなければならないほど悪化してきていると考えられる。休戦協定の一方的破棄はその現れであろう。これを言い換えれば、中国をも含めた米国や国連の共同歩調が功を奏しきているのかもしれない。むしろこういった状況下では北朝鮮の崩壊が危ぶまれ、その状況が韓国や日本にスピルオーバー(波及)しないように備えをせねばならない。
Q3. コメントする
 中国をはじめとする世界各国の対応は、国連という場をつかい非常によくまとまっていると思われる。いっぽう、北朝鮮も本音では国との対話をのぞみ、さらなる譲歩を米国から獲得しようとしている。この「瀬戸際政策→対話→譲歩」という北朝鮮のこれまでのやり方は、国際社会が許さない状況にしだいになってきている。
 また、北朝鮮と国交がある諸国も北朝鮮のこれまでのやり方には応じなくなってきているのが現状であろう。
Q4. コメントする
 北朝鮮の目標はまず、金体制の維持。そのために核保有にあると考えられる。その上で(核保有国となり)米国と交渉していくことが第一番目の優先事項であろう。
 もし、そうであるならば米国の選択肢は2つある。1つ目は、米国が北朝鮮を再びテロ支援国家と指定し、北朝鮮が純然たる核保有国となり米国本土を攻撃できるだけの能力を持つ前に、ピンポイント攻撃で北朝鮮の核施設ならびにテロの主導を行う指導者を摩擦することである。2つ目は、米国は、北朝鮮のある程度の核保有を許容し北の譲歩をひきだし、北朝鮮と国交を回復し国際法を遵守する民主主義の国家とすることである。
 その他、米中が話し合い、もしくは米中が共同歩調をあわせ、北朝鮮に核保有を放棄するあらたな政権を樹立するのを後押しすることであろう。それは専軍政治ではなく共産党主導で中国の影響力がある体制になるかもしれない。
 
 
 
浜辺陽一郎
青山学院大学大学院法務研究科(法科大学院) 教授,弁護士
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
内部の不満を抑えきれなくなって、自暴自棄を転嫁するために突然攻撃を開始する危険性。ポーズがいつの間にか本物に転化してしてしまう危険性。近くの韓国は同胞で近すぎるし、アメリカは遠すぎることから、日本を攻撃してくる恐れがある。
すでに追い込まれていながら、かなり強気のポーズを取っており、自分たちで改革できない以上、もう危険な状態にあると考えるしかない。

その最悪の事態とは、内部の不満を抑えきれなくなって、自暴自棄を転嫁するために突然攻撃を開始するといったこと。

現実には、まだポーズのようだが、ポーズであることを見透かされてしまい、ポーズがいつの間にか本物に転化してしてしまう危険性がないともいえない。

突然の攻撃相手は、近くの韓国は同胞で近すぎるし、アメリカは遠すぎることから、日本を攻撃してくるといったことが最悪である。

しかも、日本は中国や韓国と対立する領土問題を抱えていることも、北朝鮮が日本を攻撃することで、問題の打開を図るといった危険性はさらに最悪。
Q3. コメントする
中国が北朝鮮を援助し続ける限り、現状は変わらない。中国がどう動くかによって左右されてきたが、今後もその状況は変わりそうにない。

相手のあることだから、日本だけではどうしようもない。

当面は、アメリカから中国を動かしてもらい、中国から北朝鮮をコントロールするほかなさそう。
Q4. コメントする
北朝鮮の自壊を待ってきたが、中国が北朝鮮を援助し続ける限り、現体制は維持されるだろうし、中国もまたそうした北朝鮮の状況を利用しているような面があるようにも見える。

すると、北朝鮮の問題は、今後のアメリカと中国がどういう関係となっていくかという問題でもあるだろう。米中の緊張が高まれば北朝鮮は中国にとって利用価値が出てくるかもしれず、他方、米中が親密になると北朝鮮を抑える方向に動くことが期待できよう。いったい、米中はどちらの方向に進むのか?

他方、日本では日米同盟が盤石であるかのような感覚があるようだが、現実にはサイバー攻撃をめぐり米中は対立しているようにも見えるが、草の根では米国において日本から中国へのシフトが進んでいるように感じられるところもあり、状況は複雑。いずれにしても、日本としては、米中関係が良好になり、親密になっていくことを手放しで喜べるわけでもないようなところがある。

そう考えると、ゴールは北朝鮮問題がどうなるかということだけでは考えられない。この問題は、中国の体制や米国の方向性がどうなるかということも関係しているし、日本が米国や中国とどういう関係を築いていけるのかという問題と切り離して考えることもできない。そうなると、外交問題に関しては、米中に限らず、世界の中で日本がどういうステイタスを得ていくかという問題でもある。

いずれにしても、こうした外交問題は、いろいろな相手のあることであって、相手を変えることは難しいのに対して、日本自身がどうなるかは日本人が選択することができる。とするならば、日本人がまずは世界の中でいかに自分たちの地位を高め、世界に貢献していけるかという観点から考えていくほかないのではないか。
 
 
朴斗鎮
コリア国際研究所所長
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
北朝鮮は、朝鮮半島の平和と安定を維持してきた1953年7月の「停戦(休戦)協定」や1991年12月に韓国との間で結ばれた「南北間の和解と不可侵および交流、協力に関する合意書(南北基本合意書)」を一方的に破棄すると宣言した。
これは国際法上も協定の条文からも許されるものではない。だからといってその行為を阻止する手立てもないのが実情だ。したがって朝鮮半島はいつ戦争が勃発しておかしくない危険な「無法状態」に逆戻りしたといえる。
もちろん北朝鮮と米韓の軍事力には大きな開きがあり、「停戦協定」署名国である中国も「協定」遵守を表明していることから、直ちに「全面戦争」へと向かう可能性は極めて低いと思われる。
また北朝鮮が当面行なっている挑発が、長距離ミサイル発射成功と核の小型化実験成功をフル活用した米韓への圧迫を狙う「心理戦」の臭いが濃いことから、局地挑発やテロを排除する抑止体制さえ整えれば北朝鮮を押さえ込める可能性は高い。
とは言っても、幼い金正恩第1書記がゲーム感覚で暴走し、局地的軍事挑発やテロなどの失敗を挽回しようとして全面戦争へと進む可能性は全くゼロとはいえない。そこが頭の痛いところだ。
「究極的最悪」は全面戦争であるが、それはいまのところ無いと思われる。「現実的最悪」としては、局地奇襲攻撃やゲリラ攻撃、サイバーテロを受けた韓国が混乱に陥り、東アジア経済が大きなダメージを受けることであろう。
Q3. コメントする
これまで北朝鮮の核開発や長距離弾道ミサイル開発問題は、朝鮮戦争から引きずってきた北朝鮮・中・ロと韓・米・日の東アジアの地域問題であると見られてきた。それは度重なる国連制裁にもかかわらず、国連加盟国の半数の国が制裁結果の報告すらおこなってこなかったことを見ても明らかである。
特に北朝鮮との同盟国である中国は、国連では制裁に賛成し、実際には北朝鮮を支援するという矛盾した行動で制裁を骨抜きにしてきた。
米国も1993年の第一次核危機の時、金日成死去で北朝鮮崩壊は近いと錯覚し、北朝鮮核開発を交渉で阻止できると甘く考え、「ジュネーブ枠組み合意(1994)」で瀕死の状態であった北朝鮮をよみがえらせた。
その後、クリントン政権の「ペリープロセス」と韓国の金大中・盧武鉉政権の「太陽政策」は、北朝鮮に資金と時間を与え、ブッシュ政権の「6ヵ国協議」では、北朝鮮をしてプルトニューム問題を隠れ蓑とした濃縮ウランの開発に時間を稼がせた。
日本もこれまで、北朝鮮に対して一貫した政策を持たず、ある時は「融和政策」ある時は「強硬策」と振幅の多い政策を取ってきた。
北朝鮮核開発阻止で中核とならなければならない米・韓・日のこれまでの対北朝鮮政策の結果が今日の朝鮮半島危機をもたらしたといっても過言ではない。そういった意味で対北朝鮮政策を根本的に見直し、再構築しなければならない。
Q4. コメントする
これまでの対北朝鮮政策から得なければならない教訓は、北朝鮮核問題を対価を与えることや単なる「外交交渉」だけでは解決できないということだ。金世襲政権の基本政治形態が「先軍政治」であるかぎり、先軍政治の核心が「核とミサイル」であるかぎり、「核とミサイル保持」が南北統一の「宝剣」であるかぎり、交渉だけによる北朝鮮の核放棄はありえないということを肝に銘じるべきだ。
残る政策は、莫大な費用を投入して北朝鮮の核兵器を無力化する防衛体制を構築するか、北朝鮮のレジームチェンジを促進するかしかない。レジームチェンジの場合、平和的方法でなければならないし、内部から起こるのが理想的である。そのカギを握るのは中国であり、米韓日の正しい北朝鮮認識と揺らぐことのない一貫した政策である。
 
 
マリヨン・ロバートソン
都市開発会社Metplan社Chairman and CEO
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
歪んだ持論、攻撃的な自己主張、情報操作による人民掌握と並べると、紛れも無く,かってジョーンズが率いいた米国の人民寺院や、麻原彰晃によるオウム心理教と何ら変わりないカルト集団が国家形成をしているのが恐ろしい。自分たちが正義で、強大な国力を持っていると国民を信じさせ、それを基に何も恐れない意識をつくり出しているとしたら、我々からみたら狂気と思える手段を使う危険は大だ。
最近、北朝鮮がつくり配信した、ミサイルや軍事力を鼓舞した後、原爆が投下されニューヨークが炎上崩壊するプロモーションビデオを見た。挿入歌は因みに、\\\"WE ARE THE WORLD\\\" なのは滑稽だが、国が制作し、自国民に見せるのは悪意に満ちた行為だ。
Q3. コメントする
東アジアの一角で起きていた地域問題で、直接の利害が無いため、余り関心が無かったのでは。
最近のミサイルの打ち上げ、核開発や実験が目立つ様になり、関心は高まった. 米国でもワシントンでの政治の話題の一つではなく、一般記事やニュースで取り上げている。特に国民の飢餓と軍事力に費やす予算のアンバランスさ、金正恩に代表される一部権力者の贅沢ぶりが報道される様になった。
日本、、韓国、中国、ロシア東部と云うGDPの高い国に囲まれた国の暴走が、当該国だけでなく米国を巻き込んでの地域紛争にとどまらないと認識したのでは。
日本の対応は、これまで以上に、毅然とした対応をして欲しい。人道に基づいてと銘打った食料供給や支援は、慎重に。
Q4. コメントする
金正恩のもと北朝鮮が、このまま、世界から孤立し、中国との関係もかってのようではない今、長く国を治めるとは思えない。ただ崩壊した場合、一番大きな問題となるのは貧困と慢性的な飢餓に悩む人民が難民化し、中国や韓国に流れ込む事だ。欧米諸国や日中韓はそれが現実に起きると想定し、その対策を国際間で能動的に協議すべき。
 
 
結城未来
灯りナビゲーター/新潟大学非常勤講師
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
独自の考え方を貫いてきた北朝鮮にとって、
世界の中で切るカードが限られてきた今、これまで以上に大きいカードを切らざるをえなくなったという
かなり追い詰められと状況だと思います。
たとえば、イランは王政の時代があり、アメリカを筆頭とした外からの仕掛けにより、
イラン・イラク戦争⇒王政崩壊という流れの中で、『昨日まで100円だった生活費が
10000万円になるくらい、急激に苦しい生活になった』とイラン人に聞いたことがあります。

北朝鮮にとっても、最悪の事態とは、民主化の波が押し寄せることで国自体がひっくり返る
ことなのだと思います。
Q3. コメントする
アメリカを先頭とした国々が、国連の方程式にあてはまらない
北朝鮮を非難し、何とかしようとしている状態。
日本は、これに追随している形。
これまでは、中国の存在で何とか世界とつながってきた北朝鮮も、
ここにきて、中国と距離ができたことで、孤立化の道を辿り始めてきたように思えます。
Q4. コメントする
核開発を認めるのか、完全否定を貫くのか!?
北朝鮮は引き続き孤立状態になるのか、そうなると暴走するのか!?

民主化を恐れる北朝鮮としては、民主化=丸裸になるという恐怖心を抱き続けて
いるように思われます。彼らが今の立場をキープするには、アメリカを筆頭とした他国と
肩をならべているように見せたい、でも経済では無理なので、頼りは「核」ということになります。
北朝鮮にすれば、国連やアメリカの言うことに従うことで、牙をぬかれてしまうことを
恐れているのでしょう。

文化も考え方も180度違うアメリカを筆頭とした国と北朝鮮の間で、互いを尊重しあえるような
やり方と考え方のすりあわせが必要になっていくのだと思います。

日本よりも駆け引きが上手な国なので、彼らにのプライドを尊重しながら、
彼らにとって生命線である外交交渉を生かして、
上手な話し合いと着地点を見つけていくのが良いのではないでしょうか?
 
 
クロサカタツヤ
株式会社 企 代表取締役/ 総務省情報通信政策研究所コンサルティングフェロー
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
冷静に考えれば衝突は回避できるはずだが、人間が冷静さを保てるなら戦争なんて起きない
「北朝鮮情勢」という概念でいえば、やはり半島有事が最悪の事態でしょう。すなわち、南北の軍事衝突です。

様々なシミュレーションがなされておりますが、単純な勝ち負けだけでいえば、最終的には韓国が勝利することは間違いないと思われます。ただし、勝利に至るまでのプロセスの中で、韓国が壊滅的な被害を受ける可能性は否定できません。軍事境界線とソウルの距離の近さ、そしてソウル近郊に現代の韓国の富が集積していることをを考えれば、軍事衝突後の朝鮮半島の再興は、実に脆弱かつ困難な状態であるといえます。

このあたりを冷静に考慮すれば、直接的な軍事衝突といった愚行には至らないと、それぞれの後見人である米中は考えているのかもしれませんし、我が国としても冷静に考える限り、そんなことには至らないだろう、とは思いたいところです。

しかし、人間がいついかなる時も冷静さを保てるのだとしたら、およそ戦争は起きないはず。そう考えれば、当事者たちの頭に血が上ってしまうと、最終的には「なんともいえない」という状態が訪れないとは言い切れません。そして、その血が、ふつふつと頭に上っている状態が、現在であるといえます。
Q3. コメントする
北朝鮮は交渉相手として米国だけを見ているはずです。これは、「王朝」の世襲前から、変わらないと思います。

中国は北朝鮮の後見人ではありますが、中国の最大の関心事である「経済活動」について、必ずしも北朝鮮と利害が一致しているわけではありません。また当の中国自体、政権移行期で権力基盤が相対的に脆弱な状態です。率直に「直接はあまり関わりたくない」という状況でしょう。

従って北朝鮮情勢は、基本的には「米国がどう考えるか」がすべてとなります。しかしその米国は、北東アジア最大の交渉相手は、中国だと考えているはずです(我が国は同盟国なので、彼らと同じような意味での交渉は不要とみなせます)。

いわば米中朝の三角関係の状態ですが、第二次オバマ政権は国務長官に親中派として名高いケリー氏を指名するなど、米中関係の改善と強化を模索する動きをしています。そして中国もまた、本件に関して、米国に協力的な姿勢を見せています。

こうなると、つまらないのは北朝鮮です。おそらくこのところ北朝鮮が暴れているのは、蚊帳の外に置かれてしまったことへの嫉妬に近いものだと思います。

こう書くと、なんだかラブコメ的な話のように見えるかもしれません。しかし現実の三角関係で、暴れると一番厄介な人を蚊帳の外に置くと、大抵はひどいことが起きます。これもまた、ラブコメのセオリーです。米中がそれをどこまで理解し、行動できるか。それが北朝鮮の暴発を防げるか否かを分けるポイントになるでしょう。

ちなみに日本は、政治的には傍観者の立場をとっているのが正しいと思います。ただし砂かぶりで相撲を見ているような状態でもあるので、構えだけは備えておく必要があるでしょう。
Q4. コメントする
北東アジアが世界経済発展のエンジンである状況は、まだしばらく変わらないはずです。従って、原則としてはいかに平和的な状態を維持できるかが、目指すべきゴールとなるでしょう。

ただ個別には、南北統一の一方の主体である韓国は、今後経済発展が望みにくく、難しい国家運営を迫られることになると思われます。その意味で、そう簡単に大団円を迎えるとは思えません。

おそらくは現在の緊張状態を、当事者同士でいかにコントロールしていくかが、問われるはずです。その観点では、日本も当然当事者の一人となります。

一定のミリタリーバランスを維持しながら、基本的には外交交渉を通じて問題の「解決」ではなく「維持」を目指すというところが、現実的な落としどころのように思えます。
 
 
武貞秀士
拓殖大学大学院特任教授
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
160万の軍人が対峙する朝鮮半島は、誤算、偶発、誤認による軍事衝突がいつ起きてもおかしくない。ただ緊張を高める発言をする北朝鮮の狙いは、「核保有国として認定してもらったうえで、休戦協定、南北合意書など条約、協定を結びなおすこと。時計の針を60年前に戻すこと」なのである。
いままで通り、朝鮮半島は危険な状態にあるが、非常に危険な状態に至ったようには見えない。いくつかの兆候は「切迫した状態ではない」ことを示しているからだ。
確かに戦争前夜であるかのような兆候がいくつもある。第1に、北朝鮮の報道、発言、決定の内容が、いままで使っていなかった言葉を使っている。朝鮮戦争休戦協定、南北不可侵宣言を一方的に破棄した。「鋼鉄の砲身と戦略ロケットが発射の瞬間を待っている」という言葉は穏やかでない。労働新聞は「最終決戦の時が来た」と書いている。戦争前夜だという意味だろう。「敵を炎のるつぼにぶち込むことができるよう準備されていることが確認できた」とは金正恩第一書記の言葉だ。同書記は前線部隊視察を行い、射撃作戦を指示したという。また、朝鮮中央通信によると、金正恩第1書記は3月11日、黄海の南北境界水域にある韓国領のペリリョン島に近い最前線の月乃島防御隊を視察し、「敵の艦船が境界水域を侵犯すれば、強力な照準撃破射撃を加える」と述べた。「米国が核戦争の導火線に火をつけようとする以上、侵略者の本拠地に対し、核による先制攻撃の権利を行使することになる」という北朝鮮の報道は、核兵器による先制攻撃を宣言したものであり、米国東部を攻撃することを述べたものだ。その目指すところについて、金第1書記は「敵がわれわれに少しでも手出しすれば、その機会を逃さず、全戦線に祖国統一の大進軍開始を命ずる」と述べた。つまり、38度線を南下して半島を統一すると言っているのである。ここまでの発言や報道が出てきたのであるから、北朝鮮が戦争への決断をして備えているという見方であっても不思議ではない。
第2に、金正恩第一書記が率いる現体制は、発足して時間が経過していない。指導者もまだ若いし、2012年は、軍内部の人事に関して予想外の展開もあった。イ・ヨンホ総参謀長の更迭、崔龍海総政治局長の抜擢などだ。金正恩第一書記の下では、人事面での動きが激しい。内部が過渡的な状態であることをうかがわせる。このようなときには、対外的には強硬姿勢につながりやすい。
 第3に、北は2012年12月、3段の弾道ミサイルの発射をして成功させた。2月には核実験をした。大量破壊兵器開発は順調に進んでおり、自信を持ち始めている。核とミサイルの実験成功を背景にして国連制裁を厳しく批判して対決姿勢を強めて、発言が強硬になっている。危険な状態である。
そして、米韓の軍事演習が始まり、それにあわせて北朝鮮も軍事演習を準備している。朝鮮半島は一触即発の雰囲気になってきた。ただ、1940年代から朝鮮半島は一触即発の状態だった。1983年、チョンドウファン大統領一行がビルマ(当時)ラングーンでテロにあったとき、韓国軍内では軍が北上して、北を征伐すべしという強硬論が燃え上がった。大統領が韓国に戻って世論をなだめる演説をして戦争は回避された。常に武力衝突の危険があるのが朝鮮半島である。とくに、北朝鮮が韓国を限定的に砲撃する作戦をした場合、今回は韓国が巡行ミサイルを使用して反撃する。そうなると戦争である。2010年11月の延坪島攻撃のときとは条件が変化している。韓国軍の士気は高まっている。
では、現在の危機をどうみるか。先週、北朝鮮問題を専門にする若手の日本人准教授からメールがきた。「先生、早く日本に戻ってください。危ないです。北朝鮮の報道内容は、いままでとは違う。北の攻撃可能性があります」とのことだった。私はひとこと、「韓国訪問の予定があれば、延期して下さい」とだけ連絡をした。しかし、来週末に仲間たちと計画しているチェジュ島旅行の予約は維持したままである。
なぜか。北朝鮮の報道はたしかに、いままでとは違う。ただ、なにやら戦争間近ともいいきれない情報、実態、動きが多いのである。
第1に、米国の元バスケットボール選手、ロッドマンが、金正恩第一書記の招待で北朝鮮を訪問した。2人は2月28日に平壌で観客席に並んでバスケットボールの試合を観戦した。北朝鮮滞在中に金正恩氏から提案されて、夏にも北朝鮮を再訪して、金第一書記と一緒に過ごすそうだ。バスケットボール好きの金正恩第一書記が指示を出して招請計画を練っている。歓迎宴を開催したが、その間、金第一書記は奥さんとずっと一緒だった。金第一書記が7月までに戦争を終えて、ロッドマンと一緒に8月に夏休みを過ごすという計画は考えにくい。金正恩第一書記はスイス留学中、休みの8割はバスケットボールに興じていた人である。金第一書記は、いま戦争を想定していないのではないか。準備態勢は維持しているが。
第2に、外国に駐在している北朝鮮の外交官、とくに米国にいる外交官、留学生には、帰国命令が出ていない。豪州、米国には数十名単位で北朝鮮留学生がいる。その人々に対する帰国命令がでたという話がない。戦争準備中にしては、奇妙である。
第3に、韓国の北朝鮮投資のモデルとなっている開城工業団地は、いまも操業している。ここは、北朝鮮内にある韓国企業の施設である。韓国から日帰りで、1千人の職員がいままで通り通勤している。
第4に、北朝鮮との太いパイプを持っている中国共産党、中国人民解放軍が、とても冷静だ。全国人民代表者大会では、朝鮮半島が軍事衝突する直前だという雰囲気ではない。足元で同盟国の北朝鮮が突然、砲弾を発射することを中国が心配している雰囲気がない。
第5に、ソウル市内は妙に冷静だ。大統領府近くの警備は通常通り。3月中に、韓国内の旅行を計画している日本人駐在員もいる。緊迫感がまるでない。
どうやら大騒ぎをしているのは、日本だけではないかという話になりつつある。
では、北朝鮮情勢で最悪の事態とは何か。
第一に、「米国の核の傘は機能しない」と北朝鮮指導部が判断をして、朝鮮半島での米朝衝突はないと信じて、朝鮮人民軍を南下させること。米朝軍事衝突である。
第二に、緊張状態のまま、北の軍が南下する前の段階で、小規模の軍事衝突が起きる場合。北は米国を牽制するために、全面戦争の引き金にはならないように局地戦で終えるべく、武器の使用を最小限にして、米国の出方を牽制して通常兵器を使用する。2010年11月の延坪島攻撃の再現になる。しかし、今度は韓国が北朝鮮の基地を攻撃する可能性があり、このときは全面戦争になる。
第三に、北朝鮮の内部で混乱が生じて、アラブの春のような事態が起きること。難民の流出、韓国の介入、中国の介入もありうるが、平和裏に統一に至るのではなく、朝鮮半島は混乱する。地域的な武力衝突が起きることもある。
 これらすべてのケースにおいて、韓国内にいる3万人の日本人の安全は保証されない。
Q3. コメントする
米国は、いま軍事衝突を想定した緊急態勢をとっていないようだ。外交分野では、国連制裁と米国独自の制裁の2つを実行した。実際は「核を持ってしまった」北朝鮮との対話準備をしているのではないか。北に核兵器を放棄させるために軍事制裁を加えるという話は、90年代の話である。北の核兵器が、パキスタン、インド、イスラエルの核兵器なみになってきた。
中国の対応は冷静だ。国連制裁への協力は行う。しかし国連決議の文章を読むと、疑惑の航空機、艦船の取り締まりをする義務を負うが、「疑惑がありそうな飛行機と船だ」という判断を下すのは、中国政府である。金融制裁は北の経済活動にズシリと重くのしかかるが、中国経済には、北が受けるダメージを緩和する力がある。
中国の学者の間では、「もう北朝鮮を見捨ててもいいのでは」といった発言が増えているらしい。このような中国専門家の新しい言葉を聞くと、とくに韓国、米国の人々は安心する。しかし、学者の論文で中朝関係が決まるわけではない。朝鮮労働党と中国共産党、朝鮮人民軍と中国人民解放軍の関係が、中朝関係の全体像を決めている。親密な中朝関係を維持して、中国の経済権益を強化することは中国の最優先事項である。この文章を書いている間も、中朝関係は、ますます強化されている。中国は米国、韓国、日本が安心できるような、北朝鮮に厳しい朝鮮半島政策を語り、実際には北朝鮮がホッとする政策を実行して、北東アジアでの覇権を維持してきた。やはり中国は大国である。
日本は核兵器、ミサイル開発の問題と、拉致問題を切り離して解決策を模索すべきだ。「大陸間弾道弾を完成した。ワシントンは火の海になる」と述べる北朝鮮は、ミサイルと核を放棄する可能性はない。核とミサイルと拉致の3つを一括して協議を行うかぎり、拉致問題も封印され、解決が遠のく。日朝協議を早期に再開して、拉致と核・ミサイル問題を分離しながら日朝協議を進めて、拉致被害者を日本に戻してあげる協議を本格化すべきだ。
ロシアは、シベリア資源の開発のためには、北東アジアの安定が不可欠と考えている。そのため、プーチン体制は、南北間の和解の過程で主導権を握りたいと考えている。また、シベリア鉄道と朝鮮半島縦断鉄道を連結運転して、シベリア開発の一助にしたい。天然ガスパイプラインをシベリアから北朝鮮内を通過して、韓国に供給するプロジェクトを成功させたいと、プーチン大統領は考えている。ロシアの朝鮮半島政策は、あくまでも現状維持、分断固定的であるし、ビジネスライクである。その意味で一貫性がある。それはそうだろう。15年近くプーチン大統領が朝鮮半島政策をとりしきってきたのだから。
Q4. コメントする
北朝鮮問題で最も望ましいのは、南北が戦争を回避して和解して軍事力を縮小して、平和を愛する統一コリアとなり、核兵器を廃絶して、豊かな統一国家となることだ。北朝鮮は「韓国に吸収合併されるのではないか」と恐れる必要はない。ドイツの例を見よう。統一後のドイツの首相は旧東ドイツ地域出身であるし、ワールドカップのドイツナショナルチームの監督も、旧東ドイツ出身者だった。サッカーと政治という、コリアンの最も好む2つの分野で、東ドイツ出身者が統一ドイツを率いたのである。南北が和解して平和な豊かな統一コリアが誕生してほしい。それを日本は積極的に支援したい。そうなると、統一コリアの多数の国民に日本観光に来ていただき、外貨を落としていただける。日本もミサイル防衛のために余分のカネを使う必要がなくなる。良いことずくめである。
 
 
有馬晴海
政治評論家
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
最悪は、ロケットと行っているミサイルに実験済みの核を乗せて飛ばすこと。
ジョンウンは、正日の遺言で、ミサイル飛ばせという、何よりも交渉の第一義的な手段と
教えられ実行しているようだ。
しかも、ジョンウンの右腕が正日の遺言どおり支持をしているといわれている。
アメリカまで飛ぶミサイルの実験が成功し、世界の脅威となる。
アメリカも脅威に感じていることで、思惑通りということだろう。
だが、実際に核を乗せて飛ばすということになると大戦が起こり、どうなるかが予想できないから、
今スグにどうこうなることではないと思うが、準備はできたということになるのではないか。
Q3. コメントする
韓国は、アメリカとの演習をやり、緊張緩和を感じている。
中国も、北朝鮮と他国との窓口は、中国という動きをしていたが、難しいことを実感している。
日本は憲法改正による国防軍の設置、専守防衛では国を守れないなど、右傾化がみられる。
Q4. コメントする
一回のミサイルが、国の食糧費の6年分という費用まで使ってミサイルを打ち上げる。
脅威と見せて、外交を有利に持って行こうとする。
攻めなければ、責められて民主化されてしまうかもしれないと言った脅威を
解消する手立てと考えている。
 
 
横江公美
ヘリテージ財団 研究員
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
最近の新指導者の暴走とも思える発言、核実験、そして昨日の日本海へのミサイル発射など、
北朝鮮の一人ゴネが、続いている。核を有しているだけに、最悪のシナリオの想定は必要になる。

ハードな意味での最悪の事態を第二次世界大戦以後は人類は避けることを学んできた。

 そこで、ハード以外の面での最悪の事態を提示したい。

 それは6者会談による米中の接近である。現在は、尖閣問題などで、日米は足並みそろえている
印象を世界に与えているが、それを6者会談をつかって中国が、日米関係に割って入ってくる
可能性があると懸念する。実際、中国は北朝鮮制裁に対してアメリカよりに意見を変えた。
Q3. コメントする
ごねれば、何かをもらえる、というモデルはあってはならない。

ただ、核を有するだけに、無視することもできない。

 最悪の事態を想定して準備することは必要になる。打ち上げられたミサイルを待って
迎撃するだけではなく、攻撃態勢入ったミサイルの攻撃を無力化する対応の準備も必要になるだろう。

 北の目的は韓国とアメリカからの援助である。日本としては、米韓と協力して北に対応する立場である。
Q4. コメントを控える
 
 
南條史生
森美術館館長
Q2. 「2 - 危険な状態にある」の回答理由
これまでより、エスカレートしている
核実験、ミサイル発射をさらに繰り返す可能性がある
何かの手違いで、実戦に発展する可能性もあるのではないか
Q3. コメントする
周辺国以外、あまり反応が無いように見える
ヨーロッパ、中国韓国以外のアジア諸国、南米などは、遠い世界のことだと感じているのではないか
アメリカ、韓国は、反応しているが、果たして有効な打つ手を持っているのかどうか
怖いのは、北朝鮮が自暴自棄、や、自己崩壊に向かい、核兵器などが拡散する事態だと思う
Q4. コメントする
やはり直接話せる人が何度も訪問して、率直な他の国の見方を教えるべきだと思われる
彼らは自分の論理の中に生きているのだから、そのような世界は動かないということを教える必要があるのではないか
 
 
▲ページトップへ

3. これまでと変わらない

伊東乾
作曲家・指揮者 ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督
Q2. 「3 - これまでと変わらない」の回答理由
現時点での交渉カードとして文字面を並べたもので、基本的な状況が変わったとみるべきものではない。
現時点での交渉カードとして文字面を並べたもので、基本的な状況が変わったとみるべきものではない。そのうえで北朝鮮情勢での現実的な最悪の事態は、失政による餓死など内国的な民衆の危機にあると指摘するのが妥当であろう。
Q3. コメントする
常識的で冷静な対応が過半を占めると考える。
Q4. コメントする
ソフトな政権の委譲。
 
 
中津孝司
大阪商業大学総合経営学部教授,国際問題評論家
Q2. 「3 - これまでと変わらない」の回答理由
現段階では朝鮮半島情勢はこれまでと何ら変わらないが、第2次朝鮮戦争勃発の可能性は視野に入れたほうが良いかもしれない。
 休戦協定を一方的に破棄すると北朝鮮当局は宣言しているが、客観的状況はこれまでとあまり変わらない。北朝鮮では若い指導者を横目に、軍部が相当程度、発言力を強化しているのではないか。いわば若い指導者を祭り上げ、操ることで事実上の軍事政権を死守しているのではないか。中国の軍部と合い通じている可能性さえある。中国共産党と中国軍部、それに北朝鮮労働党と北朝鮮軍部はそれぞれ一枚岩ではない。表向きは共産党と労働党が軍部を指導している形となっているが、現実にはそれぞの軍部が単独行動に出ているのではないか。要するに、党が軍部を掌握できていないように思われる。
 現段階では朝鮮半島情勢が極度に危険水域に入ったとは思えない。しかし、北朝鮮が大量破壊兵器を駆使して、韓国に軍事的脅威を及ぼし、対抗して、米軍が北朝鮮に対する空爆に踏み切った場合、緊張は頂点に達するだろう。第2次朝鮮戦争の勃発――これが最悪の事態だろう。ただ、分断国家の一方に軍事力を行使するのは現実的には難しいかもしれない。
Q3. コメントする
 中国軍部と北朝鮮軍部とが互いに相通じている可能性を否定することはできないが、少なくとも中国共産党は北朝鮮を掌握できていない。恥をかかされた状況となっている。日本は制裁措置を強化することしか圧力をかける手段を持ち合わせていない。米国が北朝鮮に軍事介入する可能性はあるが、分断国家の一方に軍事力を行使することは現実的には困難だ。韓国は北朝鮮からの軍事的挑発に受けて立つと表明しているが、米軍からの協力がないと、戦線を突破できない。
 そして、ロシア。北朝鮮は旧ソ連時代、ロシアにとっての友好国だった。モスクワが日本人拉致問題を含めて、かなり詳しい北朝鮮情報を握っていることは確かだ。しかし、日本の当局はロシアに接触しようとしない。明らかに朝鮮半島に対するロシアの影響力は弱い。だが、クレムリンはクレムリンでロシア主導の朝鮮半島統一構想を保持していると思われる。そのためには韓国に擦り寄り、かつ、北朝鮮と中国との関係を断絶する必要がある。ロシアが朝鮮半島にガスパイプラインの設置や電力供給を提唱しているのは、エネルギー分野での関係強化を通じて、朝鮮半島統一の際、クレムリンが主導したいと考えていることを示唆している。
 日本としてはロシアと戦略的パートナーシップを締結し、軍事面でのロシアとの協力体制を構築することが必要だろう。日米同盟を機軸としながらも、韓国との関係強化を図り、ロシアを巻き込むことで北朝鮮・中国同時包囲網を実現できる。ここにオーストラリアやロシアの友好国であるインドからの協力も得られれば、アジア情勢の安定を実現できるのではないか。
Q4. コメントする
 北朝鮮内部での体制崩壊がもっとも望ましい。米軍による軍事介入で体制崩壊を導いていく戦略は友好かもしれないが、かなりの副作用を覚悟しなければならないだろう。北朝鮮内部で反体制分子を洗い出し、これを側面支援していく方向が理想的だが、現実的には困難かもしれない。
 
 
にしゃんた
羽衣国際大学教授/落語家
Q2. 「3 - これまでと変わらない」の回答理由
北朝鮮の基本的な外交方針、いわゆる「瀬戸際外交によるおねだり。そしてアメリカを2国間交渉のテーブルに着かせる」はこれまでとまるで変わっていないが、これまでよりは外部に対する「言い方・表現」が少しばかり過激になっている。
北朝鮮の基本的な外交方針、いわゆる「瀬戸際外交によるおねだり。そしてアメリカを2国間交渉のテーブルに着かせる」はこれまでとまるで変わっていないが、これまでよりは外部に対する「言い方・表現」が少しばかり過激になっている。だから「3」ではあるが「2.に近い3」か「3に近い2」が答えになる。怖いのは、長距離ミサイルと核を保有した上での「瀬戸際」の定義である。

言わずして避けなければならない最悪の状態は第二次朝鮮戦争であろう。1950からの3年間に渡る戦争によって発生した経済特需で潤った側面もあったようだが、国籍に関係なく何百万人にも及ぶ無意味に大量死傷者を出したことは絶対に忘れるわけにはいかない。韓民族・韓半島の人々には基本中の基本ながら互いが同じ民族であるという原点に立ち返るべきである。同じ民族が殺しあうなんて、日本に置き換えてみたらまるで想像できない。周りの国々の利益のために切り離され、振り回され対立させられていることを忘れてはならない。合せて分断と対立は日本にも大きな責任があることを忘れてはいけない。

あくまでも北と南の民が一緒になるためにこだわり、周辺諸国も二度と過去の過ちを繰り返させない気持ちを胸に刻み、一緒になる努力している同士を助けるためだけに精を出す。基本的には、他の選択はなく、あってもいけない。
Q3. コメントする
「朝鮮半島分断の責任はどこの国にあるか」と、2005年9月に韓国「中央日報」が行ったアンケート調査に対する国民の回答は、アメリカ53%、日本15.8%、ロシア(ソ連)13.7%、中国8.8%という結果となっている。ここに登場する国々にあるのは、何も朝鮮分断した責任だけではない。その枠組みの継続し、また新たに緊張関係を高めていることも責任の内である。責任の在処は70年前となんら変わってはいない。203高地での中国のガイドさんが、中国とは関係のない国同士がこの地で殺し合い、多くの中国人が巻き込まれ、最後まで生き残った中国人は遺体処理させられたと教えてくれた。日本の場合、唯一地上戦が起きた沖縄で聞いた話もどこか共通する。またしても朝鮮半島という場所を借りて諸外国の利益のために戦争を仕掛けようとしているのか。北朝鮮側にも問題はあることは歪めないが、少なくとも歴史を少しでも学ぼうとせず「北朝鮮、怪しからん!」という感覚しかもち合わせていない大半の日本国民の我々が、歴史を勉強することがもちろんながら、「国際」の枠組みの限界も理解し、国境を越える発想と「民際」の感性を磨く必要がある。

さらに一つだけ付け加えるとするならば、北朝鮮に対する「制裁」の中で、日本国内の朝鮮人学校への補助金を出さない、というのはおかしいと考える。おかしい、というより反対である。日本に生まれた在日の子供たちには、現在の国際情勢やら北の脅威やらは、何の責任もない。今、朝鮮学校に通っている子供たちの親もほとんどは日本生まれで、その親たち・そのまた親たちはほとんど、日本が植民地支配していた朝鮮から労働力として強制的に連行されてきた人たちである。日本の朝鮮人学校は北朝鮮「系」の在日朝鮮人の子供たちだけが行っているのではなく、韓国系の子供も通っている。民族の歴史・文化・言語などを学んで民族としての誇りを持つ、その目的で在日の人たちは朝鮮人学校に子供を通わせている。朝鮮人学校への補助金カットはそれこそ、北朝鮮および北朝鮮系在日だけでなく、韓国および韓国系在日をも「敵」に回すことにつながる。紳士的な日本がやるべきことではない。
Q4. コメントする
南北統一である。南北の分断・対立の歴史に一部ではあっても責任を有する日本は少なくとも、南北の対立を助長するような政策は、原則として取るべきではない。これは北の独裁政権を支持・援助することでは決してない。北朝鮮における独裁政権は国民を幸せにしない限り、早急に崩壊すべきだろう。数少ない情報ではあるが、国民の不満も頂点に達しており、昨年、金正恩第1書記の排除の動きなど、銃撃戦伴う上層部の勢力争いも伝わっている。北朝鮮の崩壊や統一に伴い発生する多くの問題も指摘されている。現状の30倍とも言われる南北の経済格差の是正のために要するとされる数兆ドルの費用を諸外国、特にアメリカ、日本、ロシア、中国で積極的に分かち合う姿勢がある。例え長き、負担多き道のりになろうとも、南北統一及び民主主義がもたらすアジアの平和を最優先すべきである。

旧東欧の崩壊がポーランドやハンガリー、東ドイツなどにおける衛星放送で「東西の壁」を越えて東側に流れた西側からの情報に端を発したことを考えれば、時々テレビニュースで見かける「北に向けて北の金王朝の事実、韓国、日本やアメリカなどの現状を書き記したチラシ、写真やお札などを入れた風船を飛ばす」のは、少し長期的に見れば効き目があるかも知れない。「民際」の出番がここにもある。日本人はまず、近代史をもう一度勉強しましょう。
 
 
小幡績
慶應義塾大学ビジネススクール准教授
Q2. 「3 - これまでと変わらない」の回答理由
北朝鮮ほど合理的な外交をする国はない
彼らは常に合理的。したがって、正しく対処すれば、自爆的な行動には決して出ない。
Q3. コメントする
日本は拉致問題を前面に出したおかげで、自ら交渉を不利に追い込んだ。その結果、六カ国の中で孤立した。最も愚かな外交をした国である。
Q4. コメントする
武装解除させ、民衆が世界と自由に交流できるような体制を作る。
 
 
▲ページトップへ

4. 危険な状態ではない

竹田圭吾
国際ジャーナリスト
Q2. 「4 - 危険な状態ではない」の回答理由
 北朝鮮について「危険な状態」と形容するに適切なのは、
(1)金正恩を中心とした権力体制が維持されたまま、 弾頭の小型化とロケットへの搭載を含めた戦略核の実戦配備が完了した状態、
(2)金正恩を中心とした権力体制が維持されたまま、、38度線の越境など従来レベルを超える韓国への武力行使が行われる状態、
(3)金正恩を中心とした権力体制が崩壊し、国内秩序と人民軍のコントロールが喪失された状態、のいずれかに近づいた段階だと思います。
現状、(1)と(2)についてはその可能性を漂わせてはいますが、当てはまると明確に判断しうる根拠はありません。逆に言えば、北朝鮮状勢での最悪の事態とは、上記の3つのいずれもが「最悪の事態」と言えると思います。
Q3. コメントする
交渉のフレーム(6カ国協議)が停止したまま、昨年末の弾道ミサイルに転用可能と思われる長距離ロケットの発射実験の成功、2月の3回目の核実験成功という、 核開発のステップを着実に踏ませてしまったという点では、日本、韓国、アメリカ、中国、ロシアのいずれにとっても明らかな外交の失敗と言えると思います。ただ、日本と韓国が独自にできることはまったくなく、中国が基本的に現状維持を歓迎し、アメリカがイラン問題やアフガニスタンでの戦争を抱えている状況で、どこの国もリスクを負おうとしないのはやむを得ません。国家債務とソブリンリスクの問題と同じように、途中で状況を改善しようとするとそれをした者の負担だけが重くなり、そのために誰もが見てみぬ振りをし、結果的に状況が最悪寸前になってすべての当事者が慌てふためいて対策を講じる、という類いの問題であるのだろうと思います。
Q4. コメントする
当事国に共通のゴールは核開発の断念(と、実用化が進んでいれば武装解除)であり、逆に言うとその1点しかゴールが共有されていないことが大きな課題であると思います。中国とロシアは、「核兵器はもたないけれど現在の体制が維持されて日米韓とは距離をおき、中国式の経済発展をめざす北朝鮮」を望んでいるでしょうし、韓国は何であれ北朝鮮が韓国の経済や社会の安定を脅かさないこと、 アメリカは何であれ朝鮮半島から核が取り除かれて北朝鮮が中国の衛星国家とならないことをそれぞれ優先順位にしているし、日本にとっては拉致問題の解決なき北朝鮮問題の解決は受け入れられません。また、核の問題さえなければ、現状維持=北朝鮮がある種の「緩衝地帯」になっているのは中国、ロシア、韓国、アメリカのいずれにとってもそれなりに都合がいいのであり、それが外交的な解決の前進をさまたげているとも言えると思います。
 短期的には、内政重視、外交でも朝鮮半島問題を軽視してきたオバマ政権が本腰を入れて取り組むかどうかが重要と思いますが、上記のように、核問題「以外」の北朝鮮問題に関する当事国のとらえ方がバラバラである状況を整理することが、どのようなゴールを設定するにしてもまず重要ではないかと思います。
 
 
▲ページトップへ

5. その他(設問・選択肢以外の視点・考え方)

南淵明宏
医療法人社団 冠心会 大崎病院 東京ハートセンター  心臓外科医
Q2. 「5 - その他(設問・選択肢以外の視点・考え方)」の回答理由
我々は何も知ることができない。だから有事もいつどこで起こるかわからない。外国の軍隊に突然自宅の周辺が制圧されるといった最悪の事態も、常に想定しておくべきだ。原発事故や地震も同様、守るべき家族がいる人は常に最悪の事態を想定しておくべきだ。肝心な時には政府は必ずウソをつくのだから。
わからない。これはメディアを含め、さらには訳知り顔のコメンテーターも含め、誰でも「何もわからない」という点で同じではないか。
今回は頼みの中国も制裁に加わった、と言うことなのだろうが、いつも思うことだがこういう国際情勢の話で「我々は何を知ることができるのか」という根本の問いをまず自分に問いかけるべきだ。誤った情報が刷り込まれているのに気が付かないで現実離れした大前提で話を始める事に何も意味はない。WBCでどこが優勝するかを議論したほうがずっと生産的である。とにかく本当のところは全く何もわからない。そもそもメディアの報道でてくる情報は意図的であったり恣意的であったり、お間抜けであったり偏見に満ち満ちていたりする可能性は否定できない。それは原発報道で国民の目の前にはっきりと示されたではないか!それと同様に国策的であったり、シロアリどもの策謀変更報道の世論操作の賜物であったりと、一切信用できないのであって、そう考えると「何もわからない」という姿勢を全国民が持つべきだ。そうなるといつの時点でも戦争は起こり得ると考えておくべきだ。そしていざというときは警察官以外は誰も役には立たないだろう。空てい部隊や上陸部隊に急襲されて放送局を占拠され国家制圧を宣言されても、いつもながらに役立たずのシロアリ奸僚どもを頂点とするリスク回避が信条の日本の役人どもは上司の命令がないと呼吸すらできない無能ぶりを発揮するに違いない。
地震と同様に、「あり得ること」として常に想定しておくべきだ。わけしりのニセ識者どもは「そんなことはないでしょう」「緊張は高まっていますが戦争までは・・・」などと意見を言うだろうが、人間は深層心理で起こって困ることは起こらないと考え、「戦争なんてばかばかしい」と結論付けるアホな動物だ。
誰にも何もわからないのだから最悪の想定はすべきだ。そうなると、自分の判断で市民のために武器を使ってくれるのは警察官だけだ。警察官の皆さんに大いに期待しよう。有事において、それしか選択肢はない。
それと隣国の軍事的な危機を煽ることは一般に軍備の予算に巣食うシロアリ奸僚や○○商事や○○電機にとってはそういうふうに煽ってもらった方が都合がいいだろうし、そういう事情と似たようなものが周辺諸国にもあるあろう。
とにかく我々がニュース映像で見せつけられている周辺諸国の実情などといったものは、ウソだと断定するつもりはないが、それだけを信じて判断するのは実にアホらしい。
Q3. コメントする
各国もそれなりの事情もあるのだろう。想像だが北朝鮮が期待するほど「各国」は大騒ぎしていないようだ。「あれれ?このネタ出しても受けないぞ?スベッたかな?」と感じているのではないか。
これもひとつの「手」かも知れない。
Q4. コメントする
一般に日々前進、日々交渉で外交は運営されているのだからこの質問は愚問だ。相手の思考や行動を「ゴールは何か?」などといったふうに型にはめて考えるのは「実戦」とはかけ離れた「遊戯」に過ぎない。典型的な「議論のための議論」に他ならない。かつてこれで外交を完全に失敗した醜態があるではないか。
何度も言うが、「我々に何を知ることができる」というのか?我々が知っているつもりのことは真実なのか?また十分なのか?そういう問いを問いかけてから考えるのが「実戦」だ。
 
 
江川紹子
ジャーナリスト
Q2. 「5 - その他(設問・選択肢以外の視点・考え方)」の回答理由
率直に言って、よく分かりません。
(最悪の事態とは)何らかの想定外のことが重なって戦争となる
北朝鮮はこれまでも緊張を高める瀬戸際外交を繰り返し、実際に韓国側に被害がもたらされたこともありましたが、今のところ戦争にまでは至っていません。北朝鮮が実際に戦争になればどういうことになるか分かっていないとも思えません。ただ、北朝鮮の内部がどうなっているか私には分かりません。戦争は、理性に従ってきちんと計画を立てて行うものというより、想定外のことや情報の誤認などが重なって起こってしまうことが多いのではないでしょうか。北朝鮮を巡っても、そういうことがない、とも言えません。
Q3. コメントする
拉致被害者5人が帰国し、そのお子さんが日本に来られて以降の日本の対応はよくないと思います。
 被害者の憤りは当然ですが、政府はその怒りを受け止めつつ、もっと包括的な交渉をすべきだったと思います。
 たとえば、戦前からの両国の関係で起きた問題をすべて同じテーブルで話し合うことにして、戦前のことは日本が謝罪し、拉致のことは北朝鮮にもっと努力をさせて謝罪もさせるというような形にできなかったものでしょうか。
 めぐみさんのものとされる遺骨についての対応も、非常に感情的で稚拙でした。
 被害者側に寄り添っているようでいて、結局、何の解決も前進もしないようなやり方は、かえって被害者を苦しめてきたと思います。
 あらゆることを同じテーブルで話し合っていれば、北朝鮮との人的パイプもでき、情報収集も日本独自の形でできたと思いますが、今は結局中国、韓国、米国頼みなのではないでしょうか。
 これで独自の判断ができるはずがないと思います。
Q4. コメントする
日本にとって、とりあえずのゴールは北朝鮮が国交を結べるようになること、だと思います。
 孤立させ、暴走するのを不安視するより、できるだけ扉を開かせる方が、結局は日本にとっても、北朝鮮の人々にとっても得策ではないか、と。むしろ北朝鮮の政治を牛耳る人々が扉を閉ざしておきたいのを、開かざるをえない状況にしていくことが、大事ではないでしょうか。
 
 
▲ページトップへ

サイトを見た方からの回答

コメントを投稿する
※ご入力いただいた情報の取り扱いについては、『利用目的』をご覧下さい。
 また、メッセージを送信される前には『フジテレビホームページをご利用される方へ』を必ずお読み下さい。
※送信内容に個人情報は記載しないようお願いします。
※投稿する際は、件名を編集しないでください。
コメントはありません