正宗飛鳥（岡田将生）は「守ってあげたくなります」と言われて以来、ますます都塚りょう（夏帆）が気になる存在になっていた。そんな2人をモデルに、幸花ジュエルのペンネームで少女マンガ「らぶちっく」を描いている橘充太（佐野和真）は、編集部から好評の知らせを受け、さらなるネタを探すべく飛鳥に付きまとう。
　ある日、りょうから「パパになってください！」と言われた飛鳥。驚きつつもそれが託児所の手伝いを頼まれただけとわかり引き受ける。なぜか付いてきた有明大和（瀬戸康史）と充太と共にりょうの家に立ち寄った飛鳥は、りょうの父・猛（高田延彦）と遭遇。男らしさに異常に固執する猛は、準備のためエプロンをしていた飛鳥に激怒する。そのあまりの剣幕に飛鳥たちはたじたじになる。
　託児所では、幼い頃から強くなるようあらゆる武術を教え込まれたりょうの指導で子供たちが格闘技で遊んでいた。あ然とする飛鳥だが、りょうはニコニコと子供たちを見つめていた。楽しそうな子供たちの中、1人の男の子・ゲン（澁谷武尊）だけは不機嫌で、りょうと話す飛鳥にやたら突っかかってきた。
　夜になり、子供たちは迎えに来た親と一緒に帰って行き、ゲンだけが残った。声をかける飛鳥だが、ゲンは無視だ。母親が亡くなったためりょうに母親の面影を見ているゲンは、飛鳥にりょうを取られたみたいでやきもちを焼いていたのだ。りょうはその場をとりなすように、おやつと生卵を差し出す。驚いて止めた飛鳥。そして…。
　やがてゲンも父親が迎えに来て帰ると、飛鳥とりょうは片付けを始める。料理が苦手と言いながらも明後日の猛の誕生日に手料理を作ってあげたいと話すりょうに、飛鳥はまたしても胸をときめかせる。
　翌日、剣道部の臨時コーチとして猛がやって来た。飛鳥を軟弱な男と思いこんでいる猛の厳しい特訓が始まった。くたくたになりながら部活動を終えて帰ろうとする飛鳥は、家庭科室に明かりがついているのを見つける。家庭科室に行ってみると、飛鳥の予想通りりょうの姿があった。家では猛がキッチンに立つことすら許さないため、家庭科室で料理の自主練をしていたのだ。下手なりに必死で料理をするりょうを見た飛鳥は…。