第1回 2009年8月1日(土)放送 あらすじ

恋せよオトメン

 銀百合学園と金原学園の試合が行われていた全国高校剣道大会会場。金原学園が4連勝する中、銀百合学園剣道部主将・正宗飛鳥(岡田将生)の登場に会場から大歓声があがる。飛鳥は次々に相手を倒し、見事銀百合学園を勝利に導いた。
 盛り上がる銀百合学園応援席には、満足げな学園理事長で飛鳥の母・正宗浄美(山本未來)や、好奇の目で見つめる橘充太(佐野和真)、そして喜びの興奮で隣にいた金原学園の不良グループに飲み物をこぼしてしまった有明大和(瀬戸康史)の姿があった。不良たちに外へ連れ出された大和がお金を出すように絡まれていると、1人の少女・都塚りょう(夏帆)が止めに入った。りょうに詰め寄る不良たちだが、そこに居合わせた飛鳥が助けに入り事なきを得る。その帰り道、雨が降り出すとりょうは父親・猛(高田延彦)の迎えに行くから傘が2本あると、1本を飛鳥に差し出す。お礼を言い頭を下げて去っていくりょうを見送りながら胸がときめくのを感じる飛鳥。
 銀百合学園2年A組。担任の花沢夢子(柳原可奈子)が転校生としてりょうを連れてくる。再会に驚く飛鳥とりょう。かわいいりょうに大盛り上がりの男子生徒たちの中、黒川樹虎(市川知宏)だけは冷静だった。放課後、剣道部の見学をしたいというりょうを案内する飛鳥となぜか付いて来た充太に大和が声を掛けてきた。大和は飛鳥に憧れていると弟子入りを希望する。部員たちに指導をつける飛鳥を惚れ惚れと見つめる大和から、飛鳥がいかに完璧な日本男児であるかを聞かされるりょう。同じ頃、バッティングセンターで遊んでいた金原学園の不良たちの中に、なぜか飛鳥に敵意をむき出しにする多武峰一(木村了)がいた…。
 学校の帰り道、飛鳥は通りかかった公園で少年が母親にぬいぐるみを取り上げられているのを目撃する。母親によりゴミ箱に捨てられたぬいぐるみを何度も振り返る少年とかつての自分を重ねる飛鳥。幼少期に父親(鶴見辰吾)が「本当は女になりたかった」と家を飛び出したことにショックを受けた浄美から「男らしく」と厳しく育てられた飛鳥は、大好きだった人形や編み物道具、ファンシーな小物など乙女趣味なものをダンボールに詰めて封印していた。しかし、気持ちまで封印することはできず今も密かに乙女なものを愛する“隠れオトメン(乙男)”だったのだ。捨てられたぬいぐるみが特にお気に入りだったぬいぐるみのパトラッチュに似ていることから、たまらずぬいぐるみをゴミ箱から拾い上げる飛鳥。こっそり後をつけてきた充太は、そんな飛鳥の行動を不審に思う。
 帰宅後、浄美の留守を確認した飛鳥は裁縫道具や毛糸などを取り出し、ぬいぐるみのほつれた部分を慣れた手つきで直していく。罪悪感を抱えながらも裁縫が楽しい飛鳥はぬいぐるみ用の帽子なども編みあげる。一部始終を覗き見していた充太はなぜか大喜びで、妹の久利子(武井咲)に報告の電話を入れる。
 翌日、ナンパ男で有名な充太がりょうを家庭科室に呼び出したと聞いて激しく動揺する飛鳥。3年の才女・小針田雅(桐谷美玲)が話しかけるが、それどころではない飛鳥は雅をスルー。家庭科室に向かう。すると室内からりょうの困惑する声が聞こえてきて…。

キャスト

岡田将生
夏帆
木村 了
瀬戸康史
佐野和真
桐谷美玲
市川知宏
武井 咲
 ・
柳原可奈子
高田延彦
 ・
鶴見辰吾
山本未來
ほか

スタッフ

■原作
 菅野 文 著
 「オトメン(乙男)」(白泉社「別冊花とゆめ」連載中)

■脚本
 野口照夫
 吹原幸太
 半澤律子

■プロデュース
 関谷正征
 (『1リットルの涙』『サプリ』『赤い糸』ほか)

■演出
 谷村政樹
 (『ライフ』『太陽と海の教室』『ありふれた奇跡』ほか)

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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