大統領選挙の当日がやってくる。バートラムらお偉方が帰ったオフィスでは、酒が用意され恒例のお祭り騒ぎが始まる。ニクソンは善戦、社員達はすっかり盛り上がる。酔って浮かれたハリーとヒルディはキスを交わし、そのまま一夜を共にする。ジョーンとポールは、静かになったオフィスで踊る。
選挙は、僅差でケネディの勝利に終わる。騒ぎに加わらず帰宅したペギーは、翌朝、自分のロッカーが荒らされているのを見て警備に報告。そのせいで無実の清掃員達が解雇される事になり、彼女はショックを受ける。
ドンの後釜を狙っていたピートは、業界でやり手と噂されるダックという男が候補になっていることを知り、ドンに直談判するが相手にされない。最後の手段として、彼はドンの秘密（別人を装っていること）をネタに脅迫を試みる。
動揺したドンは、レイチェルのもとへ赴き一緒に逃げて欲しいと頼む。理由も教えず無茶なことを言う恋人に呆れたレイチェルは、彼の願いをはねつける。
腹を決めたドンは、ダックを雇うとピートに告げ、バートラムの部屋へ。追いかけてきたピートは、バートラムにドンの秘密を明かしてしまう。だが、意外にもバートラムは取り合わず、逆にピートを説教する始末。ピートは引き下がるしかなかった。
過去を思い返すドン。志願兵として朝鮮戦争に参加した彼（ディック・ホイットマン）は、ドン・ドレイパー中尉のもとに配属された。部隊には二人しかおらず、ある日中尉が不慮の死を遂げる。ドンはとっさに認識票を付け替えた。以来、彼はドン・ドレイパーとして生きてきたのだった。