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2019年度 番組との連動トピックス

『フューチャーランナーズ~17の未来~』2019年10月~12月

[2020年3月5日更新分]

『フューチャーランナーズ~17の未来~』2019年10月~12月

テレビの強みである「発信力」と「クリエイティブ能力」を活かして、SDGsに特化したミニ枠番組『フューチャーランナーズ』を2018年7月より放送しています。番組では、未来に目を向け、今、自分たちができることに懸命に取り組むNGO/NPO団体、個人、学校現場等の取り組みをSDGsのターゲットとともに紹介しています。またより多くの方々に理解いただけるよう、すべての放送回に英語字幕を付けています。番組を通じてSDGsを身近に感じてもらうとともに、多様な活動が認知されパートナーシップを生むきっかけになれば幸いです。

2019年10月~12月は、以下のラインアップで放送されました。

【2019年 10月~12月】
・フジテレビ地上波(関東ローカル)
 毎週水曜 22:54~23:00放送
・BSフジ(全国)
 毎週土曜 21:55~22:00放送

『フューチャーランナーズ~17の未来~』放送内容(2019年10月~12月)

■第53回:10月2日放送 安全な水を世界中に
国際協力機構JICA海外協力隊 川野 優希さん

安全な水にアクセスできない人は世界に約5億7,900万人、このうち1億4,400万人が未処理の地表水を使っている。不衛生な水で下痢や感染症になり年間約30万人の乳幼児が命を落とし、子どもや女性たちが何時間もかけて水くみをしている。JICAでは11年前に「水の防衛隊」を発足し、2018年10月までにアフリカ21カ国に約270人を派遣。技術と教育の両輪で支援活動を行っている。川野さんは「水のアクセスが100%になれば、子どもたちが学校に行けるようになる、子どもたちの笑顔が増えて活気が出てくることを願います」と語る。

■第54回:10月9日放送 ダウン症に理解を
NPO法人アクセプションズ 理事長 古市 理代さん

古市理代さんは、ダウン症の息子を育てる過程で様々な社会の壁にぶつかった。その多くは、ダウン症についての「不理解」が原因。“知ってもらえれば、壁もなくなるはず”と、古市さんは2012年、ダウン症の人と一緒に歩くアメリカのチャリティーイベント「バディウォーク」を日本で初めて開催。勉強会など、様々な交流の場を作ってきた。 「『残念ながら、お子さんはダウン症です』とか、『すみません』で始まる人生ではなく、『おめでとう、ありがとう』と言えるような差別のない社会になってほしい」と語る。

■第55回:10月16日放送 21世紀の地球儀を創る
NPO法人ELP(Earth Literacy Program) 代表 竹村 眞一さん

竹村さんは、21世紀にふさわしい地球儀を創りたいと2005年に気象衛星からのデータをリアルタイムで映し出すデジタル地球儀「触れる地球」を開発、2018年にはその進化版「スフィア」を発表した。 CO2を削減した場合としない場合の平均気温の違いや、海面を流れるプラスチックごみの動きなど、今起きていることを地球規模で知ることができる。「地球に対するリスペクトと愛情をより高めることで、環境を守ることや温暖化抑制へのモチベーションが生まれるのではないか」と話す。

■第56回:10月23日放送 同世代に伝える難民問題
開成高校3年生K-Diffusionors 村川 智哉さん

高校3年生の村川さんは、人道支援を行うNGOのイベントをきっかけに難民問題に関心を持ち、学生団体「K-Diffusionors」を設立した。日本の難民受け入れ数が諸外国に比べて極端に少ない事を知り、自ら企業を回って協賛金を募ったのち、19年1月にはメンバー5人で南スーダンの難民が暮らすウガンダの難民キャンプを訪問。難民の生活を360度カメラで撮影し、編集した映像を、生徒たちにVRで体験してもらうコーナーなど、若者らしいアプローチで“他人事”を“自分ごと”に変えていくことの大切さを訴えた。

■第57回:10月30日放送 安心して失敗できる場所
NPO法人フリースペースたまりば 理事長 西野 博之さん
(前編:生きる力を高める子どもの遊び)

「自分のことを『バカだ』『ダメだ』って自己肯定感が低い子どもたちが増えている。『危ないからやめなさい』『汚いからやめなさい』って言われ『やってみたい』ということを押さえ込む社会になっている」と話す西野さん。こうした現状を少しでも変えようと、子どもたちが安心して失敗できる場所「子ども夢パーク」を始める。ここには禁止事項がなく、やりたいことをやりたいだけできる。 「大事なのは『やった』『できた』という経験を積んでいくことと、失敗を受け入れて乗り越えていく力を手に入れていくこと」と語る。

■第58回:11月6日放送 命が祝福される場所
NPO法人フリースペースたまりば 理事長 西野 博之さん
(後編:不登校の子どもたちの居場所)

近年、不登校の小中学生は全国で14万人を超えた。また、小中高校生の自殺は1年間で332人と昭和63年の統計開始以来過去最多。「私たち大人にできることは、生きてて楽しいよと思える社会を作ること」と話す西野さんは、2003年に日本で初めてとなる公設民営のフリースペース「えん」を開設した。最初は一人でいる子も、自分の意思が尊重される自由で闊達な空気の中で少しずつ心を開き、気が付けば大家族の一員になっているのだという。

■第59回:11月13日放送 無電柱化で地方創生
金沢市 土木局道路建設課 無電柱化推進室担当課長補佐 佐々木 伸安さん

自然災害が頻発している日本で、注目を集めているのが地中に電線を通す「無電柱化」。台風15号では電柱が倒れたり電線が切れるなど、千葉県内を中心に停電被害が長期化した。これを受け、首都圏の各自治体は無電柱化を加速させる方針だが、多額の費用や変圧器等が入った地上機器を置く場所などで住民の合意が得られず、なかなか進まないのが現状だ。こうした中、金沢市は官民一体となり35年前から着実に無電柱化を進めてきた。金沢の魅力を際立たせ、災害にも強い町へと生まれ変わっている。

■第60回:11月20日放送 オシャレをする権利を皆に
tenboデザイン事務所 代表 鶴田 能史さん

年齢、国籍、性別、障害の有無を問わず、誰でも着られる服を世界に発信するファッションブランド「tenbo(テンボ)」。コンセプトは「人をデザイン」すること。鶴田さんは、障害の有無問わず、どんな人でもオシャレに着られるデザインにしたいと、一人一人と向き合い、その人を輝かせるために服を作っていく。マグネット式のボタンや組み立て式のドレスなど誰でも簡単に着られるような工夫がなされているが、ファッション性も重視。平和や幸福への願い込められた服を着たモデルはショーでひときわ輝きを増す。

■第61回:11月27日放送 結婚と子育てを“学ぶ”
株式会社manma 代表取締役社長 新居 日南恵さん

今、結婚、出産後も仕事を続ける女性が増えている。しかし、若者世代は「すごく大変そう…」「自分には無理」と思うことが多いという。そんな漠然とした不安を自らも感じていた新居(におり)さんは2014年、大学在学中に株式会社manmaを設立。子育て中の家庭を若者が訪問するプロジェクト「家族留学」をスタートした。「仕事については情報がいっぱいあったのに、結婚や子育てについてはなかった。若い世代が子育て家庭と普通につながり続けられるようなものがあるといいなと思っています」と話す。

■第62回:12月4日放送  羽毛を循環資源に
一般社団法人Green Down Project 代表理事 長井 一浩さん

羽毛を1kg燃やすごとに約1.8kgのCO2が発生する。実は、羽毛は100年以上も繰り返し使える丈夫な天然素材。欧米では羽毛のリサイクルは一般化しているが、日本はリサイクルの技術はあっても古い羽毛製品を回収するシステムがなかった。そこで長井さんは、2015年に羽毛をリサイクルするための団体を設立。独自の洗浄技術で不純物を取り除き、新毛よりも清潔で軽やかな素材に生まれ変わる。アパレル会社はこれを買い取り再生品化、羽毛を循環資源にすることによって、羽毛自体の安定供給を目指す。

■第63回:12月11日放送 “置き薬”でアフリカに健康を
NPO法人AfriMedico(アフリメディコ) 代表理事 町井 恵理さん

薬剤師でもある町井さんは、製薬会社退社後JICAの青年海外協力隊員としてアフリカのニジェール共和国でボランティアを行った。医療の手がまったく届かない辺境の地に住む人々と出会い、日本の「置き薬」のしくみを導入することを思いつく。「置き薬」は320年以上前に富山県で生まれた薬の伝統的な販売方法で、家庭や職場に薬箱を設置し、使用した分の薬の料金を後日業者が回収するシステム。町井さんたちは医療の手が届かないタンザニアの村々を訪ね、これまで200世帯以上に置き薬を届けた。

■第64回:12月18日放送 暴力の根絶を目指して
NPO法人エンパワメントかながわ 理事長 阿部 真紀さん

アメリカ発祥のCAP(子どもへの暴力防止)プログラムに出会い、その理念を生かした暴力防止プログラムを開発、提供しようと仲間と共に2004年にNPO団体を設立した阿部さん。子どもの虐待からいじめ、夫婦間のDVや性暴力など、あらゆる暴力を根絶するためのワークショップを全国で実施している。阿部さんが近年特に力を入れているのが、恋人同士の間で起きる「デートDV」。暴力の連鎖を断ち切るため、若者たちを対象に「デートDV講座」を行っている。

■第65回:12月25日放送 おにぎりの“愛情”を世界に
NPO法人TABLE FOR TWO international 大宮 千絵さん

ピクニック、遠足、運動会などみんなで集まる場所で食べることが多い“おにぎり”。「おにぎりは愛情の塊」と話す大宮さんは、2015年に「おにぎりアクション」という市民参加型のキャンペーンを考案。おにぎりの写真をSNSまたは特設サイトに投稿すると途上国の子どもたちに給食5食分を届けられるという画期的な発想で、5年間で世界中から累計230万人が写真を投稿、約450万食の給食を届けた。このプロジェクトに賛同し、協賛する企業にも好評を得ている。

●公式ホームページですべての放送を再配信しています。
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/

●ニュースサイト「プライムオンライン」で放送内容を記事化し配信
https://www.fnn.jp/programs/YMO0094?

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