第2回 2004年10月12日(火)放送 あらすじ

#2 母と彼女の誕生日

 真吾(坂口憲二)のマザコンぶりに本気で怒ってしまった瞳(篠原涼子)だったが、母親を大切にすることは悪いことではない。「言い過ぎた」と反省すると、真吾も「男の俺が先に謝るべきだった」と頭を下げた。これで瞳の心はきゅん。二人は仕事が終わったら飲みに行くことになった。瞳はオフィスに戻っても夢心地。後輩の麻衣子(矢沢心)が「大丈夫ですか?」と心配してくれたが、瞳は「ダメです」と甘いため息をもらした。
 オシャレな店を期待していた瞳は、真吾に連れてこられた行きつけの居酒屋にショックを受けたが、真吾との会話ははずんだ。くしくも瞳とマリア(松坂慶子)の誕生日が10月12日で同じことが分かり、干支と血液型までも一緒とあって真吾は「マジですごいね。うまくいくね、俺たち絶対」と大興奮。「ハハハ、そうだね」と瞳は調子を合わせたが、当人同士ならともかく母親と同じでどうしてこれほど喜ぶのか。瞳がちょっと引き気味でいると、真吾の劇団仲間がゾロゾロと店に入ってきた。
 真吾は瞳に劇団の主宰者の圭(水上あさみ)はじめ、看板役者の恭介(金子貴俊)や今日子(西丸優子)たちを紹介した。演劇論の話になると、瞳は居場所がなく期待していた初デートの甘いムードなどどこへやら。真吾と別れると、瞳はドッと疲れにおそわれた。
 真吾は早速マリアに瞳のことを打ち明けた。「良かったじゃない」とマリアは言ってくれたが、その表情がかすかに曇ったのを真吾は見逃した。そして誕生日が同じだから「合同でお祝いしようよ」と持ちかけたが、さすがにマリアは「彼女と過ごしなさい。母さんは大丈夫だから」と息子をたしなめた。真吾は瞳の誕生日をちゃんと祝うことがマリアを喜ばせることになると考え、瞳に誕生日のデートをとりつけた。2人切りで祝う夜に瞳は胸をときめかせた。
 誕生日当日、真吾はスーツ姿で花束を携えて現れた。しかもオシャレなフレンチレストランを予約してくれていたから瞳はますます感激。ところが瞳が何気なく「でも、大丈夫だったの?お母さん」とたずねるなり、真吾の顔色が一変した。昨年までは真吾が手料理で祝っていたのに、今年は寂しく1人きりで迎えている。そう思うと真吾は涙がこみ上げてきた。瞳は「あれ?なんか私、余計なこと」と首をひねったがもう遅い。真吾は「ごめん、すぐ戻ってくる」と言い残すなりレストランを飛び出していった──。

キャスト

岡崎真吾 … 坂口憲二
杉浦 瞳 … 篠原涼子
     ●
永野 圭 … 水川あさみ
中町恭介 … 金子貴俊
神野麻衣子 … 矢沢 心
種田庄二 … 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
     ●
岡崎マリア … 松坂慶子 
 ほか

スタッフ

■脚本
 岡田惠和
■演出
 新城毅彦
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)
 吉條英希(関西テレビ)
■音楽
 寺島民哉
■制作
 関西テレビ
 MMJ

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