第6回 2004年11月9日(火)放送 あらすじ

#6 秘密の合コン

 瞳(篠原涼子)は麻衣子(矢沢心)から合コンに誘われた。れっきとした真吾(坂口憲二)という恋人がいるのだから瞳は気乗りしなかったが、麻衣子に「やきもちをやかせた方がいいですよ」とそそのかされて参加することにした。しかし真吾に電話で伝えようとしたが通じない。料金未払いで止められていたのだ。
 そんなこととは知らない真吾は劇団仲間といつもの居酒屋で盛り上がっていた。今夜の話題は圭(水川あさみ)が持って来た連続ドラマのオーディション。「いらないよね」と圭はあっさり言うが、恭介(金子貴俊)をはじめ役者たちは興味津々。無関心を装いながら、募集要項を食い入るように読んだ。むろん真吾も例外ではなく、自分の出演ドラマを母親のマリア(松坂慶子)と瞳に囲まれて見ているシーンを夢想していた。
 瞳は合コンに参加したことを早くも後悔していた。やって来たのは見かけだけにこだわった男ばかり。それでも麻衣子はご機嫌だが、瞳は早く帰りたい。ため息を愛想笑いでごまかしていたが、ふと店を出て行こうとしている2人連れの女性客と目があって凍った。なんとマリアではないか。瞳は知るはずもなかったが、たまたま音大時代の紀子(上村香子)と会っていたのだ。マリアは瞳に気づくと、ナゾめいた微笑を浮かべてうなずいた。「最悪だ。なんでこうなるの」。瞳は死んでしまいそうなほど落ち込んだ。
 マリアも複雑な心境だった。まさか真吾本人に言うわけにはいかないから、いつものごとく配達に来た庄二(蛍原徹)に探りをいれてみた。てっきり真吾のことだと勘違いした庄二は「合コンは遊びですよ。それに人数合わせに呼ばれたのかも」と軽く受け流した。それでもマリアは気持ちが晴れないでいると、庄二と入れ替わりで真吾が現れた。けれどうれしそうにオーディションのことを語る真吾を見ていると、とても打ち明けられない。結局は携帯電話代と手料理をせびられて、真吾はご機嫌で帰っていった。
 一方、真吾は早速瞳に連絡を入れると、オーディションのことを伝えた。しかし先に知らせたのがマリアだと聞いて、瞳は「私が一番じゃないんだ」と思わず本音が口をついて出てしまった。マリアが合コンのことを内緒にしてくれているのがせめての慰め。そんな瞳の胸中に気づかない真吾は「俺、絶対に受かってみせるから」と元気いっぱいだった。
 オーディション当日がきた。真吾と恭介だけでなく、高石(高山猛久)、忍(麻生幸佑)、今日子(西丸優子)の姿も会場にあった。みんな自己紹介から気合い入りまくり。真吾も負けじと懸命に与えられた課題を演じた。その甲斐あって恭介と共に見事選ばれた。「やったあ!」。この喜びを先に伝えるのは瞳かマリアか。真吾が迷っていると、偶然にもマリアから連絡が入ったので「受かっちゃった」と知らせた。瞳には直接言おうと公園に呼び出した。「おめでとう!」と瞳は喜んだが、マリアには既に合格を伝えていること、さらには瞳に寂しい思いをさせては駄目だとマリアが真吾に伝えていたことを聞いて、瞳ももう黙っているわけにいかない。合コンの一件を打ち明けると同時に、胸の内にたまっていたわだかまりをぶつけた。「お母さんを大切にするのはいいと思うよ。でも、私は真吾君のことが好きだから一番じゃなきゃ嫌なの!」。こんな本音をムキ出しにした瞳は初めてだった。瞳が走り去ると、真吾は「なんでこうなるんだよ」とその場に座りこんでしまった──。

キャスト

岡崎真吾 … 坂口憲二
杉浦 瞳 … 篠原涼子
     ●
永野 圭 … 水川あさみ
中町恭介 … 金子貴俊
神野麻衣子 … 矢沢 心
種田庄二 … 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
     ●
岡崎マリア … 松坂慶子 
 ほか

スタッフ

■脚本
 岡田惠和
■演出
 新城毅彦
 塚本連平
 三宅喜重
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)
 吉條英希(関西テレビ)
■音楽
 寺嶋民哉
■制作
 関西テレビ
 MMJ

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