第8回 2004年11月23日(火)放送 あらすじ

#8 母さん同居する!

 瞳(篠原涼子)が真吾(坂口憲二)とじゃれつきながら下北沢の街を歩いていると、ふと鉢植えの花が目に留まった。「これを私だと思って部屋に置いてほしいんだよね」。たまたま通りかかった圭(水川あさみ)に見られたが、幸せ気分いっぱいの2人は気にならない。真吾が花に触れるたびに瞳は「あん」と身をよじるバカップルぶりだ。
 瞳はもっと真吾とベストカップルになりたくて、服装も真吾に合わせてカジュアルでキメようと思いついた。麻衣子(矢沢心)も「彼きっと喜びますよ」と言ってくれたので、古着のネルシャツを買う事にした。ところが瞳が店に着くと、前方から真吾とマリア(松坂慶子)が来るではないか。とっさに物陰に隠れた瞳に2人の会話が聞こえてきた。なんと実家の水道が壊れたので、マリアは今夜真吾の部屋に泊まるらしい。しかも真吾が「これ似合うよ」と言うなり、瞳が目を付けていたネルシャツをマリアに買い与えてしまった。「何それ!」。仲むつまじく去っていく2人の背中を、瞳はぼう然と見送った。
 真吾はマリアに留守を頼むと、劇団の稽古に出かけて行った。室内はかなり汚れている。マリアは「男臭いわ」なんてこぼしながらも早速ネルシャツに着替えると、嬉しそうに片付け始めた。ところがうっかりして、あの花の茎を折ってしまった。まさか瞳からのプレゼントとは知るはずもない。片や瞳はといえば、部屋に麻衣子を呼び出して「あの親子の関係は揺るぎないっていうか」とグチをこぼしていた。真吾のマザコンは正しいし、マリアだって瞳の立場を尊重してくれている。それだけに恋人としての瞳のジレンマはどこにぶつければいいのか分からない。瞳は「ちょっと自信なくなってきた」と弱音をもらすと、酔いつぶれて寝てしまった。
 稽古が終わるなり部屋に戻った真吾は、きれいになった室内を一目見て「すっげぇ」と大喜び。しかしマリアから花の事を詫びられて、つい表情に出てしまった。「大切なものだった?」と聞くマリアを心配させたくなくて、真吾は「大丈夫」と笑ってごまかすと、いつもの居酒屋にマリアを連れて行った。マリアは劇団仲間と一緒になってさんざん盛り上がった挙げ句に寝てしまった。マリアの楽しそうな寝顔を見て、恭介(金子貴俊)は「お前のマザコンがやっと分かったよ。素敵なお母さんだよ」とつぶやいた。真吾は「俺はこの人しか知らないから」と返事をしたが、胸の内では嬉しさでいっぱいだった。
 翌朝、実家の水道の修理を任せている庄二(蛍原徹)から電話がかかってきた。「もう1日かかるんだって」。すでに修理は終わったのに、マリアは真吾と一緒にいたいばかりに嘘をついた。真吾は瞳と会おうとしたが、マリアが部屋に泊まっている事を口にした途端、「今日は都合が悪い」と断られてしまった。
 買い物に出かけたマリアは偶然圭に会った。そしてあの花が瞳からのプレゼントだと知り、嘘までついてもう一晩泊まろうとした自分が嫌になったが、本当の事を真吾に言えないまま実家へ戻った。そしてその夜、真吾の部屋に瞳が突然やって来た。

キャスト

岡崎真吾 … 坂口憲二
杉浦 瞳 … 篠原涼子
     ●
永野 圭 … 水川あさみ
中町恭介 … 金子貴俊
神野麻衣子 … 矢沢 心
種田庄二 … 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
     ●
岡崎マリア … 松坂慶子 
 ほか

スタッフ

■脚本
 岡田惠和
■演出
 塚本連平
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)
 吉條英希(関西テレビ)
■音楽
 寺嶋民哉
■制作
 関西テレビ
 MMJ

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