第7回 2004年11月16日(火)放送 あらすじ

#7 母に恋人!?

 瞳(篠原涼子)のマンションで真吾(坂口憲二)がパスタを作ることになった。瞳は手際いい真吾をうっとり見ていたが『甘い顔を見せるとヒモ同然に部屋に居座られてしまう』という麻衣子(矢沢心)からの忠告がふと脳裏によみがえった。そこで瞳はさりげなく同棲をちらつかせたが、真吾は「自分の力でもっといい部屋に住みたい」と答えてくれた。もっとも瞳は2人きりの生活を夢見ていたが、真吾はマリア(松坂慶子)を加えた3人の家庭を思い描いていた…。
 そのマリアのもとに音大時代の友人、紀子(上村香子)から山盛りのカニが届いた。まず庄二(蛍原徹)におすそ分けしたが、まだ十分あるから真吾に劇団員を連れてくるよう連絡した。ところが真吾は「瞳さんもいいでしょ?」と勝手に決めてしまったから、マリアはちょっと面白くない。「これじゃ、まるで意地悪な姑。駄目ね」と自戒して鍋料理のしたくをしていると、チャイムが鳴り「ピアノを教えていただきたいんです」と、マリアと同世代くらいの男が訪ねて来た。重松啓一(篠田三郎)はまったくピアノに触れたことないが、どうしても一週間以内にマスターしたい曲があるという。真面目そうな感じだし、断る理由はない。「頑張ってみましょうか」とマリアがうなずくと、重松は嬉しそうに「お願いします」と頭を下げた。その頃、劇団の稽古場では圭(水川あさみ)の怒鳴り声が響いていた。ふだん貧しい食生活を送っている劇団員たちはカニのことが気になって、まったく稽古に身が入らない。やがて瞳も現れたので「じゃ、行くか」と圭も諦め顔になった。真吾は仲間を引き連れて元気よく実家に帰ってきたが、見知らぬ男・重松の姿がひっかかった。これまでピアノの生徒は子供ばかりだったし、マリアが「ちょっといい男でしょ」なんてふざけたものだから真吾はますます面白くない。せっかくのカニの味も分からないし、台所でマリアを手伝っている瞳の気苦労など気付くはずもない。「あの男は本当にもう、好きだけど、ムカつく」。ぐったりして帰宅した瞳は思わずボヤいてしまった。
 真吾は重松のことで気持ちが晴れず、実家に戻ってこっそり様子をうかがっていたらマリアに見つかってしまった。重松に教えるマリアの姿はなにやら親密な雰囲気に見え、真吾は「何なんだよいったい」と腹を立てて帰っていった。一方、レッスンを終えた重松は「男の子は自分の母親を誰かに取られるのがイヤなんですよ」と、真吾の気持ちを代弁し、ようやくマリアは真吾のやきもちに気がついた。
 真吾はさらなるショックにうちのめされた。マリアと重松が結婚式について話しているのを庄二が耳にしたのだ。「そんなバカな!」。最愛の母さんが再婚するなんて、真吾はもう何も手につかない。恭介(金子貴俊)との人力車のバイトでもボーっとし、いつもなら圭のダメ出しにビクつく稽古場でも心ここにあらず。ついには「ごめん、今日はダメだ」と勝手に稽古場を出て行った。真吾が向かったのは瞳のマンション。「どう思う?」。真吾が来てくれたのは嬉しいが、またマリアの話題を切り出されて瞳の気持ちは複雑だった。瞳は「ガッカリした。真吾君は良いマザコンだと思ってたのに」と自分の本音をぶつけた。本当に母親を愛しているのだったら好きな男性ができたら応援するべきではないか。「それが男でしょ?」と諭され真吾は激しく落ち込んだ。
 一言も言い返せないままマンションを出た真吾は、一晩中考えに考えぬいた翌日、有無を言わせず瞳を連れて重松に会いに行った──。

キャスト

岡崎真吾 … 坂口憲二
杉浦 瞳 … 篠原涼子
     ●
永野 圭 … 水川あさみ
中町恭介 … 金子貴俊
神野麻衣子 … 矢沢 心
種田庄二 … 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
     ●
岡崎マリア … 松坂慶子 
 ほか

スタッフ

■脚本
 岡田惠和
■演出
 三宅喜重
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)
 吉條英希(関西テレビ)
■音楽
 寺嶋民哉
■制作
 関西テレビ
 MMJ

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