マザー&ラヴァー
#12 マザコンついに卒業か!?
真吾(坂口憲二)はマリア(松坂慶子)から「もう家に帰ってくるのはやめなさい」と言われてショックに打ちのめされた。マリアは息子からの自立を口実にしたが、同じ息子をもつ旧友の紀子(上村香子)には「寂しいくせに無理しちゃって」としっかりと本心を見透かされてしまった。いつか息子にすがってしまう日がくる。そんな自分が嫌で先手を打ったのだ。マリアだって真吾に会えないのは寂しいが、今こそ息子離れするチャンスだと自分に言い聞かせた。
片や何も知らない瞳(篠原涼子)は嬉々として劇団のポスター張りを手伝っていた。すっかり劇団員達とも打ち解けたが、真吾に目をやるといつになく元気がない。恭介(金子貴俊)の「最近お母さんの話しないよな」で瞳はピンときた。「女心を分かってないんだから」と瞳は真吾の素直さに呆れた。「お母さんの強がりなんだから、来ちゃったって言えばいいのよ」。瞳が一方的にまくしたてると、圭(水川あさみ)達は一斉に拍手した。
真吾が遠慮がちに実家に戻ると、マリアに「瞳さんに言われたんでしょ」と笑われた挙げ句に「早く結婚しなさい。女心が分かってないわね」と尻をたたかれた。「同じようなこと言いやがって」。真吾は母親と恋人にいいように振り回されていた。
その頃、瞳は真吾の子供を宿していることに気づいた。麻衣子(矢沢心)と盛り上がったのも束の間、真吾の反応を考えたら喜んでもらえるかどうか不安になってきた。勇気をふるって伝えるしかない。瞳が告白の決意をすると、真吾からも伝えたいことがあると連絡があった。深夜のグラウンド、向かい合った2人は気合をいれて同時に叫んだ。「結婚しよう!」「赤ちゃんできた!」。どちらも一瞬ポカンとしたが、次の瞬間喜びが爆発した。「やったあ! すげえ」。もちろん瞳は真吾のプロポーズを受け入れてくれた。真吾は瞳を抱きしめるとキスをした。そして「まだ動かないよね」と言いながら瞳のお腹をさすって、世界一のバカップルはいつまでもじゃれあっていた。
2人はまずマリアに報告した。マリアは「真吾をよろしくね」と瞳に頼むと「仲良くやろうね」と付け加えた。妊娠にも喜んでくれたが、一つだけ「真吾みたいな子に育てなさい」と注文をつけた。しかし笑顔で帰っていく2人を見送ったマリアは、真吾に結婚を勧めたことを後悔し始めていた…。
続いては瞳の実家だ。いきなりのできちゃった結婚の報告に父親の博(小野武彦)と母親の美代子(木内みどり)はびっくりした。しかも妹の宏美からマザコンだけは辞めたほうがいいと機先を制されたものだから、瞳がいくら真吾は良いマザコンだと説明しても家族の表情は晴れない。と、その時チャイムが鳴った。真吾が挨拶にやってきたのだ──。
片や何も知らない瞳(篠原涼子)は嬉々として劇団のポスター張りを手伝っていた。すっかり劇団員達とも打ち解けたが、真吾に目をやるといつになく元気がない。恭介(金子貴俊)の「最近お母さんの話しないよな」で瞳はピンときた。「女心を分かってないんだから」と瞳は真吾の素直さに呆れた。「お母さんの強がりなんだから、来ちゃったって言えばいいのよ」。瞳が一方的にまくしたてると、圭(水川あさみ)達は一斉に拍手した。
真吾が遠慮がちに実家に戻ると、マリアに「瞳さんに言われたんでしょ」と笑われた挙げ句に「早く結婚しなさい。女心が分かってないわね」と尻をたたかれた。「同じようなこと言いやがって」。真吾は母親と恋人にいいように振り回されていた。
その頃、瞳は真吾の子供を宿していることに気づいた。麻衣子(矢沢心)と盛り上がったのも束の間、真吾の反応を考えたら喜んでもらえるかどうか不安になってきた。勇気をふるって伝えるしかない。瞳が告白の決意をすると、真吾からも伝えたいことがあると連絡があった。深夜のグラウンド、向かい合った2人は気合をいれて同時に叫んだ。「結婚しよう!」「赤ちゃんできた!」。どちらも一瞬ポカンとしたが、次の瞬間喜びが爆発した。「やったあ! すげえ」。もちろん瞳は真吾のプロポーズを受け入れてくれた。真吾は瞳を抱きしめるとキスをした。そして「まだ動かないよね」と言いながら瞳のお腹をさすって、世界一のバカップルはいつまでもじゃれあっていた。
2人はまずマリアに報告した。マリアは「真吾をよろしくね」と瞳に頼むと「仲良くやろうね」と付け加えた。妊娠にも喜んでくれたが、一つだけ「真吾みたいな子に育てなさい」と注文をつけた。しかし笑顔で帰っていく2人を見送ったマリアは、真吾に結婚を勧めたことを後悔し始めていた…。
続いては瞳の実家だ。いきなりのできちゃった結婚の報告に父親の博(小野武彦)と母親の美代子(木内みどり)はびっくりした。しかも妹の宏美からマザコンだけは辞めたほうがいいと機先を制されたものだから、瞳がいくら真吾は良いマザコンだと説明しても家族の表情は晴れない。と、その時チャイムが鳴った。真吾が挨拶にやってきたのだ──。