第3回 2004年10月19日(火)放送 あらすじ

#3 マザコンフラれる

岡崎真吾(坂口憲二)は、今どき珍しいマザコン青年。
「母親を大切にして何が悪い!」と、母親を思い敬う感心な若者であるが少々度が過ぎるのが玉にキズ。そんな真吾と恋におちた杉浦瞳(篠原涼子)と、息子を親離れさせたい母親・マリア(松坂慶子)の3人が織り成す、楽しくも切ないハートフル・ドラマ!


 真吾(坂口憲二)は瞳(篠原涼子)とうまくいっていたが、瞳はデートを重ねるにつれて明らかになってきた真吾のマザコンぶりに戸惑っていた。真吾はマリア(松坂慶子)のことをしゃべりだしたら止まらないため、瞳がお愛想で「お母さんに会ってみたい」と口にしたら、本気で「今度3人で会おう」と言い出す始末。瞳からグチをさんざん聞かされた麻衣子(矢沢心)は「息子の恋人っていうのはムカつく存在なんですよ」と言い、瞳はますます気が重くなっていた。
 バイトと劇団の過労がたたって真吾は稽古場で倒れた。アパートの部屋で目覚めた真吾はつき添ってくれていた恭介(金子貴俊)に「呼んでくれ」と頼むなり、再び寝てしまったから恭介は弱った。母親か、それとも恋人か、どちらを呼べばいいのだろう。迷った恭介は両方に連絡したものだから、2人はアパートの前でバッタリ鉢合わせてしまった。緊張してガチガチの瞳に対して、マリアは余裕で応じた。鈍感な真吾は、2人が顔合わせできたことを素直に喜んでいる。ぎくしゃくした空気をなんとかしようと瞳は買ってきた果物カゴを差し出すと、マリアは気を利かせて早々に部屋を出ていった。瞳が「素敵なお母さんだね」と感想をもらすと、真吾は「ありがと」と心底うれしそうだった。
 ところが瞳も帰ってしまうと、真吾は憤然とした面持ちで実家へ向かった。実はさっきマリアは手作りおじやを持って見舞いに来てくれたのだが、瞳に遠慮してこっそり持ち帰ったのを真吾は気づいていたのだ。真吾は「なんで出さなかったんだよ」とマリアにくってかかった。「俺に彼女ができたって、仮に結婚したって、母さんは母さんだろ。だから今日みたいなの、絶対にやめろよ」と言う真吾のものすごい剣幕に圧倒されたマリアはとっさに「ごめんなさい」とうなずいた。そして背を向けると、うれしくてちょっぴり涙ぐんだ。
 瞳は仕事の帰りにも晩ご飯の用意をかかえて部屋をのぞいたが、もちろん真吾の姿はない。気乗りしなかったが、あの居酒屋をのぞくと劇団仲間たちが顔をそろえていた。「真吾なら実家に帰りましたよ」と聞いて瞳が憤然と出ていくと、圭(水上あさみ)がため息まじりで「短かったねえ」とつぶやいた。瞳はアパートに引き返すと、殴り書きした紙をドアに貼りつけた。そこには『さよなら お母さんと末永くお幸せに』と書かれていた。

キャスト

岡崎真吾 … 坂口憲二
杉浦 瞳 … 篠原涼子
     ●
永野 圭 … 水川あさみ
中町恭介 … 金子貴俊
神野麻衣子 … 矢沢 心
種田庄二 … 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
     ●
岡崎マリア … 松坂慶子 
 ほか

スタッフ

■脚本
 岡田惠和
■演出
 新城毅彦
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)
 吉條英希(関西テレビ)
■音楽
 寺嶋民哉
■制作
 関西テレビ
 MMJ

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