第1回 2003年7月1日(火)放送 あらすじ

#1 男のシンクロ!?

 今や唯野高校の学園祭のシンクロは有名になり、観光客やマスコミがそれを目当てに押しかけるほどの人気っぷり。
 そんな脚光を浴びる水泳部の片隅に、何のとりえもなく、自信もなく、言いたいことも云えない、決して体育会系には似つかわしくない男・進藤勘九郎(山田孝之)はいた。
 そんな彼も、一年生のときの学園祭で男のシンクロを見て以来、その圧倒されるほどの熱気と華麗なパフォーマンスに魅了され、水泳部に入部。泳ぎが下手だとバカにされながらも、シンクロをやりたいが為に頑張ってきた。
 しかし、二年生の学園祭では、緊張性の下痢のため無念の欠場。
 三年生の今年こそは、と密かに燃えていたのである。
 しかし、そんな勘九郎の思いとは裏腹に、シンクロチームのリーダーに選出されたのも束の間、教育委員会から無情の「シンクロ自粛要請」が!
 偏差値マニアの山岡教頭(布施明)曰く、何と今まで学園祭シンクロにうつつを抜かした水泳部卒業生の現役合格者はゼロ。インターハイで優秀な結果を残せば推薦入学の道だってあるし、今勉強を頑張れば将来は明るい。…そんなごもっともな言葉に揺れる水泳部員たちは、多数決でシンクロ自粛を受け入れてしまう。
 そこには、シンクロに未練を残しながらも、何も言えずに諦めてしまう勘九郎の姿があった。
 一方、ニュースで見た「男のシンクロ」にモーレツに感動して転校してきたノリのいい男・立松憲男(森山未來)は、あの手この手でシンクロ実現に向け奔走する。
 憲男の強引さに、何が何だかわからぬまま巻き込まれていく勘九郎は、何故かシンクロを敵視している生徒会長の田中昌俊(瑛太)に「男がシンクロなんて愚かだ」と言われながらも、「シンクロ自粛反対」の署名活動をするはめに…。
 しかし、誰にも相手にされず、やっと話しかけてきたデブの石塚太(石井智也)には、「デブが人前で裸になる苦しみをわかるわけがない」と怒られる始末。
 職員室では、シンクロ賛成派の佐久間(眞鍋かをり)と反対派の小野川(菊池麻衣子)がやり合う中、生徒には威厳があるのに、何故かこの2人には板ばさみにされてしまう杉田(杉本哲太)と、事なかれ主義の尾崎校長(谷啓)がその様子を唖然と見ている。
 そして、もう1人、彼らの様子を伺っている不穏な影が…暴力事件で留年したという噂の高原剛(石垣佑磨)だ。
 そうこう過ごしていたある日、勘九郎は、ひょんなことから憧れの桜木女子高校のマドンナ・花村響子(香椎由宇)に、やれる見込みのない学園祭のシンクロのチケットを売ってしまう。
 実は、勘九郎にとって、シンクロと響子は切っても切れない関係なのだ。
 それは、一年生の学園祭で、響子をデートに誘うべく意を決して声をかけようとしたまさにその時、熱狂的な人の流れにチケットは宙を舞い、踏みつけにされてしまった。結局、声も掛けられず惨めな気持ちのまま、無情な人の流れに流されていった先で勘九郎が見たもの、それこそ、輝くばかりの男のシンクロであり、響子の笑顔だったのだ。
 3年越しの恋にして、幼なじみの麻子(宮地真緒)のおかげで初めて口をきいた勘九郎は舞い上がり、とてもシンクロ自粛のことを言い出せなかったのである。
 今は主婦に水中エアロビを教えているOBの佐藤先輩(玉木宏)に連れられ、勘九郎と憲男は怪しいイルカの調教師・磯村(竹中直人)に会いに行く。しかし、磯村も弟の清正(八嶋智人)もインチキな臭いをプンプン漂わせるばかりで、何の力にもなってくれそうにない。あきらめて帰ろうとしたちょうどその時、幸か不幸か、そこに居合わせたオカマバーのママ(柄本明)とチーママ(徳井優)にそそのかされ、商店街軍団をひきつれて2人は教育委員会に直談判することに!

 事態の顛末は思わぬ方向へと転がっていく…。

キャスト

進藤勘九郎(18)… 山田孝之
立松憲男 (18)… 森山未來
田中昌俊 (18)… 瑛 太
高原 剛 (19)… 石垣佑磨
石塚 太 (19)… 石井智之
大西麻子 (18)… 宮地真緒
杉田   (38)… 杉本哲太
佐藤勝正 (20)… 玉木 宏
磯村   (45)… 竹中直人
尾崎校長 (60)… 谷 啓
ママ   (50)… 柄本 明
山岡教頭 (55)… 布施 明

ほか

スタッフ

■原作
 矢口史靖
 アルタミラピクチャーズ
■脚本
 橋本裕志
 中谷まゆみ
■音楽
 佐藤直紀
■主題歌
 福山雅治
■企画
 金井卓也(フジテレビ)
 関口大輔(フジテレビ)
■プロデューサー
 船津浩一(共同テレビ)
 栁川由起子(共同テレビ)
■演出
 佐藤祐市(共同テレビ)
 村上正典(共同テレビ)
 高橋伸之(共同テレビ)
■制作
 フジテレビジョン
 共同テレビジョン

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