東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

第8回 2007年2月26日(月)放送 あらすじ

時々オトン~家族の絆

 中川雅也(速水もこみち)は、鳴沢一(平岡祐太)が携ることになった新雑誌のイラストを依頼されるなど、仕事は順調。一方、オカンこと栄子(倍賞美津子)の雅也との東京暮らしも、同年代の友人が出来るなど、穏やかな日々を過ごしていた。
 そんなある日、栄子がのどに痛みを感じるようになる。栄子を襲う痛みの発作は、徐々に間隔を縮めだした。そして、雅也は栄子が通う病院の担当医に呼び出される。担当医は、雅也に栄子の病状を説明。栄子はガンを再発しており、病巣は食道から声帯にまで広がっていた。担当医は、抗がん剤の効果が得られなかったことを話し、手術による病巣削除以外に治療法がないと雅也に告げる。
 アパートに戻った雅也は、栄子に担当医の説明を話し、手術をすることを勧める。だが、栄子は頑として受け付けない。一度目の手術経験の思いと、今回は声帯を取らなければなくなるということが嫌なのだ。雅也は、栄子のあまりの頑なさに、手術をすると言うまで口をきかないと言って出て行ってしまう。雅也は公衆電話から藤本香苗(浅田美代子)に連絡して相談。すると、香苗はオトンこと兆治(泉谷しげる)から栄子に言ってもらうようにと助言してくれた。雅也は、続けて兆治に電話。しかし、兆治はまるで他人事のよう。
 雅也は、佐々木まなみ(香椎由宇)にも相談する。まなみは、自分も一緒に行くのでもう一度、栄子を説得してみようと言う。雅也がまなみとアパートに戻ると、部屋から香苗の声が…。説得する香苗に、栄子はこれ以上雅也に迷惑をかけたくないと手術を拒む理由を告げた。聞いていた雅也は、迷惑なわけはない、死なれた方が迷惑だと自室に行ってしまう。
 雅也が部屋にいると、まなみが食事だと呼びに来た。雅也がリビングに行くと、栄子が何やらジェスチャーを繰り返す。香苗、まなみと一緒に手話を考えたという栄子は、雅也に手術を受けることにすると告げた。
 数日後、栄子は手術のために入院した。その頃、見舞いに来るまなみは悩みを抱えていた。実家の母、恵子(朝加真由美)から旅館を手放すことになるかもしれないと連絡があったのだ。まなみは、そんな悩みを雅也や栄子に話せずにいる。
 一方、栄子の再手術は、兆治に知らされていなかった。そんな時、雅也が留守のアパートで山田耕平(柄本佑)たちが料理を作っていると、玄関を開ける物音が。レオ・リー(チェン・ボーリン)が見に行くと、真っ青になって戻ってくる。レオは、ヤクザの取り立てが来たと言う。しかしその取り立て屋と思しき男は、兆治だった。

キャスト

中川雅也 … 速水もこみち
佐々木まなみ … 香椎由宇
鳴沢 一 … 平岡祐太
山田耕平 … 柄本 佑
レオ・リー … チェン・ボーリン
徳本寛人 … 高岡蒼甫
佐々木恵子 … 朝加真由美
中川富美子 … 佐々木すみ江
藤本香苗 … 浅田美代子
中川兆治 … 泉谷しげる
中川栄子 … 倍賞美津子

ほか

スタッフ

■原作
 リリー・フランキー
 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(扶桑社刊)

■脚本
 大島里美

■プロデュース
 中野利幸

■演出
 久保田哲史

■音楽
 河野 伸
 澤野弘之

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

バックナンバー