東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
オカンの心、ボク知らず
中川雅也(速水もこみち)が、母親の栄子(倍賞美津子)と暮らし始めてから、しばらくの月日が流れた。最近では、栄子もすっかり東京の暮らしに慣れた様子。町内にも友人が出来たようで、外出の機会も増えている。相変わらず、遊びに来る山田耕平(柄本佑)たち前のアパートの住人は、近頃では雅也に会いにくるのではなく、みんな栄子が目当てのよう。雅也は、ちょっぴり栄子に嫉妬を感じるほど。
そんなある日、栄子がいつものようにみんなに食事をふるまっていた。栄子の料理を人一倍おいしそうに食べるのは徳本寛人(高岡蒼甫)。栄子はそんな徳本に、実家のお母さんもさぞかし作りがいがあるだろうと言うと、徳本は黙ってしまった。実は徳本は、10年前に実家を出たきりだった。その徳本が、勤続10年の些少な報奨金を工場長から受け取り…。
日曜日。雅也がデートの支度をしていると佐々木まなみ(香椎由宇)が来た。雅也は、イタリアンレストランに誘うのだが、まなみは栄子にベッタリ。雅也はまたしても疎外感を覚える。
ひとり外に出て、雅也が淋しさを共有しようとウサギを買って帰ると徳本が来た。雅也はウサギ小屋を作ってくれた徳本に、どうして栄子の周りには人が集まるのかと聞く。すると、徳本は“ただいま”が言えて、温かいご飯が食べられる家は良いと答える。自分にはしばらく味わったことがないと…。
その夜、またしてもリビングでは大宴会。そこに鳴沢一(平岡祐太)が雅也のイラストを取りに来た。雅也の仕事を待つ鳴沢に、栄子は料理をふるまう。だが、鳴沢は食事に手をつけようとしない。栄子の再三の勧めにも食べようとせず、雅也のイラストを受け取るとすぐに帰ろうとする。と、徳本が鳴沢に噛み付いた。鳴沢の態度が許せなかったのだ。鳴沢につかみかかろうとする徳本を雅也が止めようとしたそのとき…。我に帰った徳本は、以前母親を殴って勘当されたことを雅也に話す。そんな2人の会話を、栄子はそっと聞いていた。そして帰ろうとする徳本に栄子は、自分だったら殴られたことよりも、10年間も息子に会えない方が痛いと告げる。
翌日、鳴沢は担当のイラスト発注を怠っていたことをデスクに責められる。慌てて雅也のアパートに向かう鳴沢。ちょうど、打ち合わせに出ようとしていた雅也に会った鳴沢は…。
一方、徳本は栄子に背中を押されたように、久しぶりに実家に向かった。
そんなある日、栄子がいつものようにみんなに食事をふるまっていた。栄子の料理を人一倍おいしそうに食べるのは徳本寛人(高岡蒼甫)。栄子はそんな徳本に、実家のお母さんもさぞかし作りがいがあるだろうと言うと、徳本は黙ってしまった。実は徳本は、10年前に実家を出たきりだった。その徳本が、勤続10年の些少な報奨金を工場長から受け取り…。
日曜日。雅也がデートの支度をしていると佐々木まなみ(香椎由宇)が来た。雅也は、イタリアンレストランに誘うのだが、まなみは栄子にベッタリ。雅也はまたしても疎外感を覚える。
ひとり外に出て、雅也が淋しさを共有しようとウサギを買って帰ると徳本が来た。雅也はウサギ小屋を作ってくれた徳本に、どうして栄子の周りには人が集まるのかと聞く。すると、徳本は“ただいま”が言えて、温かいご飯が食べられる家は良いと答える。自分にはしばらく味わったことがないと…。
その夜、またしてもリビングでは大宴会。そこに鳴沢一(平岡祐太)が雅也のイラストを取りに来た。雅也の仕事を待つ鳴沢に、栄子は料理をふるまう。だが、鳴沢は食事に手をつけようとしない。栄子の再三の勧めにも食べようとせず、雅也のイラストを受け取るとすぐに帰ろうとする。と、徳本が鳴沢に噛み付いた。鳴沢の態度が許せなかったのだ。鳴沢につかみかかろうとする徳本を雅也が止めようとしたそのとき…。我に帰った徳本は、以前母親を殴って勘当されたことを雅也に話す。そんな2人の会話を、栄子はそっと聞いていた。そして帰ろうとする徳本に栄子は、自分だったら殴られたことよりも、10年間も息子に会えない方が痛いと告げる。
翌日、鳴沢は担当のイラスト発注を怠っていたことをデスクに責められる。慌てて雅也のアパートに向かう鳴沢。ちょうど、打ち合わせに出ようとしていた雅也に会った鳴沢は…。
一方、徳本は栄子に背中を押されたように、久しぶりに実家に向かった。