鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
鈴子(美山加恋)の舞台を観にやって来るハナ(多岐川裕美)。終演後、鈴子はハナに自分は板の上で生きることが宿命だからと別れを告げる。ハナも涙ながらに娘の覚悟を受け入れ、柳座から後ろ髪を引かれる思いで出ていく…。4年後の昭和12年。16歳になった鈴子(映美くらら)は芸の道を突き進んでいたが、興業は不入りが続いていた。子役の自分が大人になったせいで客足が減ったのではないかと悩む鈴子。さき(浅野ゆう子)は鈴子に、あんたの芸が本物ならこの劇団は生き残ると励ます。迷わず芸を磨くのだ、と。そんな中、座員の春夫(佐野和真)と秋夫(酒井扇治郎)が突然姿を消してしまう。若い男性座員不在の中、鈴子は次の興業先での演目に悩むのだが…。