鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
鈴子(美山加恋)は芝居小屋の向かいの家でバイオリンを弾く良太(西井幸人)に恋をする。座長として忙しい鈴子にとって、稽古と本番のわずかな間に良太と話す時間がかけがえのないものになっていく。少女の恥じらいから良太に芝居を見に来ないように告げる鈴子だったが、初めての恋で演技に艶が出る。そんな娘の変化にすぐに気付くさき(浅野ゆう子)。好きな人でも出来たのではないかと英次郎(片岡鶴太郎)に話すと、二人で駆け落ちした頃のことを思い起こし…。一方、鈴子は座員の春夫(佐野和真)と、同じく座員で花丸(五代高之)の妻・蓮華(小野かおり)が恋仲だと知る。鈴子は浮気をする大人の気持ちが分からず、戸惑う。鈴子は良太にどんどん心惹かれていくが、旅芸人の宿命で一座は常設小屋のある神戸に戻ることが決まって…。