鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
産みの親・ハナ(多岐川裕美)に会い、東京から帰ってきた鈴子(美山加恋)にさき(浅野ゆう子)が、芸人として舞台に立ちつづけるかどうかの覚悟を問う。芸事も好きだが、実の母と平穏に暮らし、学校に通って勉強もしたい…。鈴子が即答できないでいると、迷っているなら舞台に上がれないねと言い放つさき。最後の稽古だと、座員たちを集めて鈴子に舞いを踊らせる。すると鈴子の耳には、いないはずのお客さんから拍手と喝さいが聴こえ…。ハナに会って縁を結びなおしてくるという英次郎(片岡鶴太郎)に、鈴子はなぜ兄・英一(真山明大)でなく自分を連れてさきと駆け落ちしたのかと尋ねる。英次郎は役者にするならどちらかの直感だったと答え、さきも必死で母になろうとしているのだから分かってくれと鈴子に告げる。