鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
巡業先の新宮で、鈴子(映美くらら)は小屋主となった真蔵(木村了)と10年ぶりに再会する。鈴子は生と死の狭間から生き抜いて来てたくましくなった真蔵の姿に動揺する。そして、真蔵から夫婦仲がうまくいっていないと聞かされ…。そんな中、ワカナ(三倉佳奈)が楽屋で薬の禁断症状に襲われる。一郎(清水伸)と二人で彼女を縛った鈴子は、ワカナの変わり果てた姿に呆然とする。新宮での興業が始まるが、鈴子は柳枝(神保悟志)から、芝居の最中に客席の真蔵を気にしているのではないか、と咎められる。すると翌朝、嫉妬のあまり酒を飲み過ぎて酩酊した柳枝が、朝治(山崎樹範)たちに抱えられて楽屋に入って来る。呂律が回らず、舞台に立てる状態ではない柳枝の姿に鈴子は困り果て…。