鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
戦争が終わって3年がたち、鈴子(映美くらら)たちは再び旅一座の柳枝劇団を結成していた。春夫(佐野和真)たちが戦地から戻って来た一方、和歌山の部隊にいた英次郎(片岡鶴太郎)は終戦になっても帰って来ず、行方不明となっていた。英次郎の身を案じ続けている鈴子。ちょうどその頃、巡業先の岡山で、鈴子は美麗(多岐川華子)という若い女性から弟子にしてほしいと懇願されてしまう。女優は足りていると断ろうとするが、その顔をじっと見た柳枝(神保悟志)が受け入れる。美麗から、自分の漫才が好きでよく見ていたと聞いた鈴子。稽古に精進するよう伝えるのだが、美麗の本性が徐々に明らかになり…。