鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
鈴子(映美くらら)はワカナ(三倉佳奈)とコンビを組みたいものの、吉本へ誘ってくれたせい(かとうかず子)への不義理だけは出来ず、困り果てていた。一方、英次郎(片岡鶴太郎)も新興演芸の御子柴(彦摩呂)から、このまま鈴子が吉本に残れば柳枝(神保悟志)の愛人にされて芸歴にも傷がつく、と移籍を勧められていた。鈴子はせいとエンタツ(青野敏行)に、自分の芸を高めるには相方はワカナしかいないのだと相談。しかし二人から、ワカナと組んだら、主役を張れる鈴子が脇に回らねばならず、ひいては客を裏切ることになると諭される。そこに現れたワカナ。鈴子とコンビを組みたいと土下座をして頼むが、せいは引かない。そこで鈴子とワカナは、中国公演で世話になり、帰国する軍の大佐・一関(岡田浩暉)に、南京で披露した漫才を見せたいとせいに訴え、一夜限りのコンビ復活が決まるのだが…。