鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
新興演芸が鈴子(映美くらら)を囲い込むために用意した大金を、英次郎(片岡鶴太郎)は鈴子に断りなく使っていた。一座が自転車操業の中、大金を目にして魔がさしてしまったと、英次郎は鈴子に土下座して詫びる。鈴子はせい(かとうかず子)からも誘いを受けていたが、このままでは新興演芸に行くしかない。だが御子柴(彦摩呂)からは、もし日向鈴子一座を解散しても新興演芸は才能のない座員たちの面倒を見るのは無理だと言われてしまう。そんな中、英次郎は舞台衣装やさき(浅野ゆう子)の着物を質に入れ、新興演芸に金を返そうと提案する。しかし、一座を解散したくないと声を上げる座員たち。鈴子と英次郎は思い悩み、こんな時さきだったら何と言うだろうか…と考える。そして、天宝(田口主将)が「日向鈴子は日本の宝だ…」と言い出し…。