鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
さき(浅野ゆう子)の死から2年。中国での成功で一座の客の入りは戻っていたが、英次郎(片岡鶴太郎)は生きる気力を失ったままだった。ある日、鈴子(映美くらら)はワカナ(三倉佳奈)から自分と新興演芸に行かないかと誘われる。一方、英次郎は興行師の御子柴(彦摩呂)から届いた小包を受け取ってから、連日料亭などで夜遊びをするように。鈴子が英次郎の金の出所を怪しんでいると、せい(かとうかず子)が訪ねてきて、吉本へ入ってほしいと頼まれる。突然の誘いで戸惑う鈴子に、せいはワカナとコンビを組んでくれたら、座員の面倒も見るとまで言う。彼女は新興演芸のワカナ引き抜きを阻止するため、鈴子を口説きに来たのだった。吉本か、新興演芸か…。思い悩む鈴子は英次郎に相談するが、自分の出る幕ではないから好きにしろと告げられ…。