鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
鈴子一座の中国・大連での日本兵慰問公演は大成功に終わった。この先、治安が悪い都市での公演が続くと知り、心配する英次郎(片岡鶴太郎)。だが鈴子(映美くらら)は最前線で歌を歌って、兵士達に一時でも恐怖を忘れてほしいと意気込む。その頃、神戸ではさき(浅野ゆう子)が夏子(大谷允保)とふたり、中国戦線のニュースを聞きながら、鈴子達を気遣う日々を送っていた。数か月ののち、まだ戦争の傷跡が残る上海で、鈴子はワカナ(三倉佳奈)と再会する。兵士達で超満員の劇場で何度も何度も大爆笑を起こすワカナ。鈴子は改めて彼女の芸人としての力量をすごいと思うのだった。次の南京からはワカナら吉本の慰問隊「わらわし隊」と合同公演をすることになった鈴子達。汽車で南京に向かっていると、すぐ先の駅が中国側から襲撃を受けたと連絡が入り…。