鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
鈴子(映美くらら)は秋夫(酒井扇治郎)から、自分が夏子(大谷允保)の子供の父親だと告げられる。結婚して二人で子供を育てるという秋夫だったが、鈴子から話を聞いたさき(浅野ゆう子)は、秋夫が夏子と出来ることはないと言い切る。そんな折、夏子から子供を諦めると言われた鈴子。勇気を出して産んでほしいと励ますが、まだ子供のくせに、と責められショックを受ける。それでも鈴子が子供の本当の父親が他にいるのでは、と秋夫を問い詰めると…。中国公演に出発する前日、鈴子と英次郎(片岡鶴太郎)は座員とともに病院のさきを訪ねる。さきは一人一人に温かい声をかけた後、帰ってきたら新しい日向鈴子一座を見せてくれと鈴子を励まし、送り出す。戦地・中国へ渡った鈴子たちを待っていたのは、明日死ぬかも分からない兵士たちの大歓声と拍手だった。