鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
さき(浅野ゆう子)の入院費を工面するため、真蔵(木村了)に頭を下げ中国公演を行うことを決めた鈴子(映美くらら)。はかない恋は終わり、新たな年を迎える。英次郎(片岡鶴太郎)から、早く元気になって鈴子を一流の芸人に育ててやれ、と言われたさき。しかし、もう教えることはないし残り少ない人生を鈴子の母親として生きたいと答える。体がなかなかよくならないため、さきは気弱になっていたのだった。一方、一座では蓮華(小野かおり)が恋仲の春夫(佐野和真)に対して、夏子(大谷允保)と逢引きしているのではないかと疑いの目を向けていた。中国公演での配役で夏子に役を取られまいとする蓮華に頭を痛める鈴子。これまで知らぬ間に座員への目配りをうまくやっていた、さきの偉大さを感じるのだった。そんな折、鈴子は夏子から子供が出来たようだと告げられ…。