鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
目の前で純蔵(山崎銀之丞)の手下に拉致されてしまった真蔵(木村了)。深く傷つきながらも、そのまま大阪に残っていた鈴子(映美くらら)を英次郎(片岡鶴太郎)が訪ねる。鈴子は、板の上に上がらなくてもいいから神戸へ帰ろうと父から諭される。自分は座長としてしか戻れないのだからと拒否するが、さき(浅野ゆう子)が白血病にかかっていると聞き、鈴子は入院を拒むさきを説得しようと神戸へ向かう。二度と舞台に上がるつもりのなかった鈴子だったが、やつれたさきに元気になってもらおうと、早く稽古をつけてほしいと母に頼む。鈴子が一座に戻るのなら入院すると言うさきに、鈴子は一座の復活を約束する。久々の舞台にも関わらず、鈴子は客から大きな拍手を贈られ、万感の思いにひたる。そんな中、さきを入院させる金が無いうえ、次の公演先も決まっていないと知った鈴子はある決断をする。