鈴子の恋ミヤコ蝶々女の一代記
自分たちが幸せになるためには父親の財産が必要だと言い放つ真蔵(木村了)に、ショックを受けた鈴子(映美くらら)。家を飛び出し、さき(浅野ゆう子)が病に苦しんでいるという神戸の実家に帰ってしまう。寝ているさきに声をかける鈴子だったが、さきから、一度決めたら命をかけて旦那に尽くせと言われ、追い返される。引き留めようとする英次郎(片岡鶴太郎)。しかし鈴子は、自分はここを捨てた人間で、もう居場所はないのだと告げる。さきは、鈴子は駆け落ちした自分たちを見て育ったのだから今は何を言っても無駄だ、英次郎をそう諭すのだった。大阪の家に帰って来た鈴子。自分を心配する真蔵の想いを感じて目頭が熱くなる。帰って来た真蔵に詫びる鈴子だったが、今からここを出ると告げられる。戸惑いながらも鈴子が荷造りをしていると、玄関の戸を激しく叩く音が聞こえ…。