＃8『絶望のへイン』
　ヘインと再会するべくアメリカに到着したジュンヨンは、空港でゴンウを待つが、代わりにマンションの職員が現れる。ゴンウが急用で来られないというのだ。結局、その日はゴンウと会うことはできず、ジュンヨンは彼のマンションを出る。
　翌日、ジュンヨンはチャーリーと一緒に、ミスクとヘインが暮らすアパートへ向かう。しかし、そこに彼女たちは居ない。隣の住民によると、前夜に酔っぱらいの男が騒ぎを起こしたという。それがウィリーだと確信したジュンヨンたちは、ヘインが歌うライブクラブへ。しかし、ライブクラブにもヘインたちは居ない。従業員の話では、ヘインとミスクは急遽、韓国へ帰ったというのだ。ジュンヨンは、念のためウィリーの元を訪ねるが、やはりヘイン達と会うことはできない。そこには、知らない白人の女性がいるだけだった……。
　実はヘインは入院していた。ジュンヨンがアメリカに来た当夜、交通事故に遭ったのだ。空港へ向かうゴンウに声をかけられた彼女は、声の主がジュンヨンだと思い、道路へ飛び出したのだ。搬送先の病院で一命を取り留めたものの、彼女はジュンヨンを失ったショックから立ち直ることができない。
　そんな中、ジュンヨンとチャーリーは麻薬取引のトラブルに巻き込まれてしまう。ジュンヨンが連れ去られる場面に遭遇したゴンウは、車で後を追い、チャーリーとジュンヨンと救出。しかし、この一件でジュンヨンは麻薬取引の疑いを掛けられ、韓国へ送還されることに。結局、愛するヘインとの再会は叶わない。
　一方、韓国では恐ろしい策略が始まろうとしていた。ゴンウの義兄サンジンが、やくざ者のビョンソクから、筋金入りのワル、ミンホを紹介されたのだ。ゴンウの尻ぬぐいに辟易とし、社内での勢力拡大を図るサンジン。彼は、不敵な笑みを浮かべてミンホと杯を交わす。