緋の十字架
重い十字架
神父が心臓の病で倒れる。医者はもう手の施しようがないという。駆けつけた直哉に、薫と聖を守っていくよう言い聞かせる神父。悦子も、北海道から戻った浩一も、直哉と薫の再出発を望む。が、直哉も、薫も、互いにもうやり直せないことを語る。間もなく、神父は直哉に遺言を残して、静かに息を引きとる。そこへ、雅美が乗り込んでくる。直哉と薫がよりを戻したと思った雅美は、ナイフで薫に襲いかかる。浩一が雅美を取り押さえるが、雅美の薫への憎しみは消えない。翌日、神父の葬儀が行われる。直哉が聖を抱きしめる姿を見た雅美は……。