緋の十字架
ゆきえは口を閉ざしていたが、直哉はゆきえが隆彦から暴力をふるわれているのを察する。直哉は将造に結婚の白紙と満州行きの延期を申し出る。悦子は、直哉とゆきえが教会で密会していることを隆彦にばらす、と直哉を脅迫。黙っていてほしいなら、自分を抱いてほしい、と直哉に迫る。それを聞いた将一は逆上、悦子を無理矢理自分のものにする。直哉は清香に直接、婚約解消を申し出る。悦子から直哉とゆきえのことを聞かされた清香は、泣きながらゆきえを非難する。そこへ隆彦が来て、銃を持って直哉のもとへ向かおうとする。