緋の十字架
落とした手紙
夫の暴力に耐えかねた佐知子が、ひろみを連れて浩一を頼ってくる。浩一は二人を店に泊め、自分も一緒に残る。翌朝、佐知子は置手紙を残して、ひろみとともに姿を消す。浩一は気まずく朝帰りをする。薫は浩一を信じていたが、浩一が洋服のポケットから落とした佐知子の手紙を見つける。薫は雅美から、直哉が命を狙われるような危険な仕事をしていることを聞かされる。直哉との関係は四年前に終わったはずだが、やはり気になる。薫は浩一に佐知子の手紙について問いかける。佐知子に会っていたことを告白する浩一。そのとき、電話が鳴る。