緋の十字架
捨てられぬ写真
聖が男に連れ去られ、ナイフを突きつけられる。実は、その男は佐知子の夫・国雄で、自分になつかない娘・ひろみに苛立ち、浩一に話をつけにきたのだった。その場にいた直哉が聖を助け出し、浩一が国雄を取り押さえる。佐知子がひろみを連れて大河内家に謝りにくる。悦子は実の孫・ひろみのことがかわいくてたまらず、引き取りたいと思う。浩一もひろみの顔を一度見たら、頭から離れなくなる。一方、直哉は雅美が置いていった聖の写真が捨てられないでいた。ある夜、店で酔いつぶれる浩一のもとに、佐知子が訪ねてくる。ひろみも一緒で、佐知子は浩一にすがって泣き出す。