緋の十字架
孤独の匂い
直哉とは結ばれない運命だと知った薫が、自殺を図る。徹が薫を助け、改めてプロポーズする。愛されていないと分かっていても、薫をあきらめきれないと……。薫は徹と幸せになる決心をする。徹は入院中の直哉を見舞い、薫と結婚することを告げる。直哉は祝福し、薫を幸せにしてやってほしいと頼む。浩一も二人の結婚を祝福する。悦子は周囲から離婚を勧められるが、直哉とは絶対に別れない決意をする。たとえ愛のない結婚生活を続けることになっても、薫に直哉を奪われるのは耐えられなかった。徹が、二人でニューヨークで暮らさないか、と薫に切り出す。