緋の十字架
悲しい女たち
悦子は浩一の店へ行き、したたかな女に変身した薫と再会する。会社再建に命をかける直哉は、雅美の心配をよそに、高利貸しから資金を借りる。直哉は悦子との仲も修復しようとするが、悦子は愛されない孤独感に慟哭する。そんな悦子に、徹が近づき、薫の過去を聞きだそうとする。悦子は、自分を抱いてくれたら話をする、と言って、捨て鉢に自分の身を投げ出す。徹と関係を持った悦子は、直哉に悪びれずに告白する。直哉に怒られ、殴られることで、その愛を確かめたかったのだが……。薫の過去を知り、直哉に嫉妬した徹は、薫の望み通り直哉を痛めつけてやろうとほくそえむ。