緋の十字架
変貌した聖女
浩一は新しいオーナーを見て、愕然とする。薫だった。が、薫は「五藤詩織」と名乗り、徹の婚約者だという。薫が教会の土地を買収にくる。そこで、直哉と薫は五年ぶりに再会する。薫は別人のように冷酷な女になっていて、教会と一緒に、直哉に人形のように弄ばれた過去を消したい、と憎しみをあらわにする。浩一の妻・佐知子が体調を崩す。丈夫な子どもを産んでもらうため、浩一は佐知子を大河内家に預ける。離婚を決意した悦子も佐知子の面倒を見る。佐知子の話から、「五藤詩織」の名前を聞いた悦子の顔色が変わる。