緋の十字架
現実への扉
薫が退院。大河内家へ戻ってくる。直哉は薫を愛しげに迎えるが、薫は自分たち二人を見る悦子の嫉妬の形相に愕然とする。薫は浩一にも、浩一の優しさに甘え、深く傷付けたことを謝る。そして、自分が直哉を愛していることをはっきりと告げる。薫は直哉に自分の気持ちをぶつけ、全てを捨てて自分と逃げてほしい、と訴える。明日、教会で待っていると。翌朝、薫は大河内の家を出る。浩一は薫を追いかけるよう直哉に言う。が、直哉は大事な契約があると言って、動こうとしない。薫は直哉が来ないと知りつつ教会で待っていた。