緋の十字架
家を捨てた男
悦子は直哉に、浩一と薫を結婚させることにした、と宣言する。子どものことを考えて、二人に幸せな家庭を築いてもらいたいという。悦子の言葉に、心が揺れる直哉。悦子は薫に浩一との結婚を切り出す。困惑する薫。悦子は自分も望まない妊娠をしたことを打ち明け、子どもにとって何が幸せなのかよく考えてほしい、と訴える。その夜、大河内製鉄の工場で火事が起きる。浩一が対応にあたるが、会社倒産の危機に陥る。美也子は直哉に、家へ帰ってきてほしい、と頭を下げる。薫も直哉を説得するが、直哉は、今帰ったら、二度と薫のもとへは戻れないと…。