緋の十字架
イバラの道へ
浩一は直哉に、薫のお腹の子は自分の子どもではないのか、と問いかける。直哉は良心の呵責を感じながらも否定する。そんなとき、薫は神父と間違えて、浩一に子どもの真実を話してしまう。浩一は嘘をついた直哉が許せず、薫を連れて今すぐこの町を出て行くよう激昂する。翌日、買い物に出かけた薫が暴漢に襲われる。悦子が通りかかるが、薫への憎しみから見捨てて通り過ぎようとする。が、お腹の子を守ろうとする薫の悲痛な叫び声に、いたたまれずに助けを呼ぶ。実はその暴漢事件は誰かに仕組まれたものだった。薫に浩一の子どもを産んでもらいたいと思った悦子は、ある決心をする。