愛し君へ
#7 愛とは後悔しない事
友川四季(菅野美穂)は、安曇俊介(藤木直人)から東京に戻るという約束を取り付けて長崎から帰って来た。しかも、四季は俊介に自分の傍にいて力を貸して欲しいとまで言われ、空港での別れ際に抱きしめられて…。家に帰った四季は、俊介との様子を浅倉亜衣(伊東美咲)に話してからかわれる。だが四季は、俊介が東京に戻ってきてくれただけで充分だった。心配なのは父の鉄雄(泉谷しげる)。四季が長崎行きを出張だと偽ったことを怒っている。弟の満雄(森山未來)も四季に対する態度がおかしい。満雄は、折原新吾(玉木宏)と四季の電話から、俊介が失明してしまうことを知り、姉を心配していた。
俊介は、四季の病院を訪ねて降谷圭輔(時任三郎)に礼を述べる。圭輔は、俊介に自分が知っている、ベーチェット病の眼科治療に強い病院への同行を薦める。俊介が了承すると、圭輔は居合わせた四季にも一緒に行くようにと促した。連れ立って小児病棟を訪れた3人は、子供たちの歓迎を受ける。彼らは俊介が来てくれるのを待ち望んでいたのだ。その様子を見つめる四季に、圭輔が、俊介のことをいつまでも鉄雄に隠しておくわけにはいかない、と釘を刺した。
その夜、俊介は真壁敦生(入江雅人)に電話。出来る限り仕事を続けたいと言う俊介に、真壁は応じる。一方、四季が家に帰ると折原も来ていた。鉄雄同様、四季に対する新吾の機嫌も悪い。亜衣のとりなしで、とりあえず食事となるが満雄がいなかった。
満雄は、俊介のマンションを訪ねていた。俊介と会った満雄は、鉄雄に知られる前に四季と別れて欲しいと俊介に頼む。とりあえず、満雄を部屋に招き入れた俊介に、満雄は四季と鉄雄の父娘関係を語り始めた。喧嘩ばかりだが、四季は鉄雄が大好きなのだと。それでも鉄雄は、四季と俊介のことを知ったら反対するに違いない。そうなれば、一番悲しむのは四季だと言うのだ。俊介は、満雄の家族を思う気持ちに言葉を返そうとする。しかし、満雄はすぐにマンションを辞してしまった。
四季と俊介は、圭輔が薦める病院に向かう。そこで、俊介は視力を失った患者、国光武郎(モロ師岡)と出会う。国光は、視力を失って困ったことはひとつしかなく、要は人を信じられるかどうかだと俊介に語る。診察後、圭輔は、やはり同じく国光から、視力を無くすことは、失うことばかりではなく人生を見つめ直すひとつのチャンスだったと言われたことを話す。圭輔は、俊介には別の国…新しい世界が広がっていると考えて欲しい、と。そして、圭輔は改めて自分の病院の子供たちを撮影して欲しいと俊介に頼む。
帰り道、俊介は圭輔の言う新しい世界を試したいと四季に言い出した。東京まで目を閉じて帰ろうと言うのだ。応じた四季は、俊介の手を取り周囲を説明しながら都内へと帰る。公園で目を開けた俊介は、本当にやっていけるのかと不安そう。その様子を見守りながら、俊介のために出来ることを発見したと語る四季。それは、俊介の手を握ること…。そんな四季に、俊介は満雄がマンションに訪ねてきたことを話す。
そんなある日、買出し中の新吾は、目を押さえて立ちつくす俊介に出くわす。一度は声をかけずに通り過ぎようとした新吾だが、困っている様子の俊介に、戻ってきて手を差し伸べた。少し落ち着いてきた様子の俊介に、新吾は、四季のことが好きなのかと尋ねる。うなずく俊介だが、将来のことを問われると、分からないと答えるしかない。すると新吾は、将来のことも分からない人が他人を幸せに出来るのか、と疑問を投げかけ、四季とのことは応援できないと言い切って去って行く。その夜の友川家。鉄雄が出かけると、四季は満雄に俊介のもとに行ったのか、と切り出す。満雄は、言葉を遮ると四季が幸せにならなければ亡き母が報われないと言う。その頃、鉄雄は圭輔と飲んでいた。圭輔は、四季と一緒になって鉄雄に嘘をついたことを詫びる。と、鉄雄は四季の相手、俊介のことを尋ねた。鉄雄は、妻が死んで以来涙を流したことはないが“その時”が来たら…と、圭輔に語った。
翌日、病棟に子供たちの撮影に来た俊介は、四季に子供たちの写真集を作りたいと話す。そして、俊介は鉄雄に会って全てを話したいと言い出した。家に帰った四季は、鉄雄に明晩、俊介に会って欲しいと頼む。動揺する鉄雄。だが、了承した。
そして、ついに俊介が友川家に正式に挨拶に来た。鉄雄は緊張の極致にいたが、俊介が釣りをするという話につられて、ようやくほぐれてくる。話が進むうち、亜衣や満雄はさりげなく席を立った。残ったのは3人。鉄雄と四季、そして俊介。鉄雄は亡き妻との出来事を語り、四季が信じた人なら自分も信じると俊介を見やる。そして、ともかく飲もう、酒を勧めようとする鉄雄を俊介が遮った。俊介は、自分の病気のことを話そうとするのだが…。
俊介は、四季の病院を訪ねて降谷圭輔(時任三郎)に礼を述べる。圭輔は、俊介に自分が知っている、ベーチェット病の眼科治療に強い病院への同行を薦める。俊介が了承すると、圭輔は居合わせた四季にも一緒に行くようにと促した。連れ立って小児病棟を訪れた3人は、子供たちの歓迎を受ける。彼らは俊介が来てくれるのを待ち望んでいたのだ。その様子を見つめる四季に、圭輔が、俊介のことをいつまでも鉄雄に隠しておくわけにはいかない、と釘を刺した。
その夜、俊介は真壁敦生(入江雅人)に電話。出来る限り仕事を続けたいと言う俊介に、真壁は応じる。一方、四季が家に帰ると折原も来ていた。鉄雄同様、四季に対する新吾の機嫌も悪い。亜衣のとりなしで、とりあえず食事となるが満雄がいなかった。
満雄は、俊介のマンションを訪ねていた。俊介と会った満雄は、鉄雄に知られる前に四季と別れて欲しいと俊介に頼む。とりあえず、満雄を部屋に招き入れた俊介に、満雄は四季と鉄雄の父娘関係を語り始めた。喧嘩ばかりだが、四季は鉄雄が大好きなのだと。それでも鉄雄は、四季と俊介のことを知ったら反対するに違いない。そうなれば、一番悲しむのは四季だと言うのだ。俊介は、満雄の家族を思う気持ちに言葉を返そうとする。しかし、満雄はすぐにマンションを辞してしまった。
四季と俊介は、圭輔が薦める病院に向かう。そこで、俊介は視力を失った患者、国光武郎(モロ師岡)と出会う。国光は、視力を失って困ったことはひとつしかなく、要は人を信じられるかどうかだと俊介に語る。診察後、圭輔は、やはり同じく国光から、視力を無くすことは、失うことばかりではなく人生を見つめ直すひとつのチャンスだったと言われたことを話す。圭輔は、俊介には別の国…新しい世界が広がっていると考えて欲しい、と。そして、圭輔は改めて自分の病院の子供たちを撮影して欲しいと俊介に頼む。
帰り道、俊介は圭輔の言う新しい世界を試したいと四季に言い出した。東京まで目を閉じて帰ろうと言うのだ。応じた四季は、俊介の手を取り周囲を説明しながら都内へと帰る。公園で目を開けた俊介は、本当にやっていけるのかと不安そう。その様子を見守りながら、俊介のために出来ることを発見したと語る四季。それは、俊介の手を握ること…。そんな四季に、俊介は満雄がマンションに訪ねてきたことを話す。
そんなある日、買出し中の新吾は、目を押さえて立ちつくす俊介に出くわす。一度は声をかけずに通り過ぎようとした新吾だが、困っている様子の俊介に、戻ってきて手を差し伸べた。少し落ち着いてきた様子の俊介に、新吾は、四季のことが好きなのかと尋ねる。うなずく俊介だが、将来のことを問われると、分からないと答えるしかない。すると新吾は、将来のことも分からない人が他人を幸せに出来るのか、と疑問を投げかけ、四季とのことは応援できないと言い切って去って行く。その夜の友川家。鉄雄が出かけると、四季は満雄に俊介のもとに行ったのか、と切り出す。満雄は、言葉を遮ると四季が幸せにならなければ亡き母が報われないと言う。その頃、鉄雄は圭輔と飲んでいた。圭輔は、四季と一緒になって鉄雄に嘘をついたことを詫びる。と、鉄雄は四季の相手、俊介のことを尋ねた。鉄雄は、妻が死んで以来涙を流したことはないが“その時”が来たら…と、圭輔に語った。
翌日、病棟に子供たちの撮影に来た俊介は、四季に子供たちの写真集を作りたいと話す。そして、俊介は鉄雄に会って全てを話したいと言い出した。家に帰った四季は、鉄雄に明晩、俊介に会って欲しいと頼む。動揺する鉄雄。だが、了承した。
そして、ついに俊介が友川家に正式に挨拶に来た。鉄雄は緊張の極致にいたが、俊介が釣りをするという話につられて、ようやくほぐれてくる。話が進むうち、亜衣や満雄はさりげなく席を立った。残ったのは3人。鉄雄と四季、そして俊介。鉄雄は亡き妻との出来事を語り、四季が信じた人なら自分も信じると俊介を見やる。そして、ともかく飲もう、酒を勧めようとする鉄雄を俊介が遮った。俊介は、自分の病気のことを話そうとするのだが…。