愛し君へ

第2回 2004年4月26日(月)放送 あらすじ

#2 落し物

 友川四季(菅野美穂)が出会った、亡き友人の兄、安曇俊介(藤木直人)は警戒すべき人物と思われた。しかし、俊介の子供を見る優しい眼差しや弟への後悔の念を知り、四季の心は徐々にほぐれていった。その俊介は、実は四季が勤務する病院の眼科医師、小笠原行彦(矢島健一)から非情とも言える宣告を受けていた。ベーチェット病という難病に侵されているというのだ。その病が発病した患者は、病自体が完治する時、視力を失うのだという。カメラマンの俊介にとって致命的な病。俊介は、婚約者の高泉諒子(黒谷友香)や会社の人間には何も語らず、いつにも増して仕事に熱中する。
 そんなある日、出勤途中の四季は階段を上ってくる俊介と出会う。だが、俊介の様子がおかしい。行き交う人に何度もぶつかっている。よく見ると、俊介は目を閉じているのだった。あげく、ついに階段を踏み外した俊介を四季が支えた。何をしているのかと問う四季に、俊介は予習だと答える。四季は俊介の行動に疑問を抱きつつも話を続けた。以前言っていた、小児病棟での撮影の件で自分に会いに来たのだろうと四季が尋ねると、俊介はうなずく。病院事務所の許可は出ているが、小児病棟で四季を指導する医局長、降谷圭輔(時任三郎)が反対しているのだ。自分が言っても無理だと四季が断ると、俊介が軽口をたたいた。怒った四季は、席を立ってしまった。
 その夜、四季の家に浅倉亜衣(伊東美咲)、折原新吾(玉木宏)がやってきて、鉄雄(泉谷しげる)、満雄(森山未來)も交えての夕食となった。食後の歓談中、亜衣は新吾が作った料理を褒め、すぐにでも独立シェフになれると持ち上げる。金持ちの中年女性のスポンサーを見つければ良いと続ける亜衣の言葉に、四季が割り込んだ。四季は、仕事のために女性と交際できるかと友人たちに問う。俊介の、仕事半分、恋愛半分で彼女と交際しているという発言に思い当たったのだ。四季と新吾はありえないと思うのだが、亜衣は別。男の人ならありえるのではないかと、亜衣は自分の経験談から答えるのだった。
 その頃、俊介はバーで諒子と飲んでいた。俊介は、もし自分が仕事を続けられなくなったらどうするかと諒子に尋ねた。すると諒子は、カメラマンでなくなったら俊介ではなくなる、と答えた。俊介の妙な問いかけに、諒子が仕事で何かあったのかと尋ねるが、順調だと答える俊介。病気のことは言えなかった。だが、病魔は着実に俊介を蝕んでいた。仕事をしていても徐々に、ものが見えなくなる。そのことを誰にも言えない俊介は焦燥感を感じ始めていた。
 四季は、小児病棟での仕事に、相変わらず忙殺される毎日。ついに睡魔に勝てなくなった四季に、あきれた圭輔は、帰宅するよう命じた。四季が帰ろうとすると、俊介が現れる。俊介は小児病棟の撮影を再度頼みに来たのだ。他の病院を当たって欲しいと四季が断ると、俊介は時間がないので圭輔に直接頼むと言い出す。その強引さに、四季は仕事のために子供たちを利用しようとしているのではないか、と思わずきつい言葉をぶつけてしまった…。
 四季が私服に着替えて病院を出ようとすると、まだ俊介がいた。無視して通り過ぎようとする四季に、俊介は亡き弟にかつて撮った子供たちの写真を褒められ、またあんな写真を撮って欲しいと言われのだと語った。
 四季と連れ立って川辺に向かいながら、俊介は、子供たちの写真に懸ける情熱を告げる。だが四季は、仕事半分で恋人と付き合っていると発言した俊介を信じ切ることができない。なぜ、そうまでして写真を撮りたいのかが分からないのだ。そんな四季の疑問に、俊介は写真を辞めたら自分ではなくなるからだと答える。その言葉を否定し、何をしていても、いなくても俊介は俊介だと言う四季。意外な答えに、俊介は小さな礼を述べた。さらに四季は、圭輔にもう一度相談してみると言い出す。そして自分もかつて、ある人と約束したから、俊介の話が分かる気がするのだと語った。
 翌日、四季は写真ファイルを見せながら、俊介が小児病棟の子供たちを撮影することを許可して欲しいと懇願する。だが、圭輔は厳しく撥ね除ける。それでも四季が食い下がっていると、圭輔は写真に添えられた俊介の名前に目を留めた。ふと思い当たることがあって、四季を残して立ち去った圭輔は、眼科医の小笠原のもとに行き、俊介がベーチェット病の患者であることを知る。さらに、圭輔は鉄雄と会って…。

キャスト

友川四季(26) … 菅野美穂
安曇俊介(31) … 藤木直人
浅倉亜衣(26) … 伊東美咲
折原新吾(26) … 玉木 宏
友川満雄(17) … 森山未來
高泉諒子(27) … 黒谷友香
西谷陽平(24) … はなわ
  ・
安曇良枝(62) … 八千草 薫(特別出演)
  ・
友川鉄雄(55) … 泉谷しげる
降谷圭輔(44) … 時任三郎
  ほか

スタッフ

■原作
 さだまさし『解夏』(幻冬舎刊)
■脚本
 坂元裕二
■企画・プロデュース
 大多 亮
■プロデューサー
 矢吹 東
■演出
 水田成英
■音楽
 藤原いくろう
■制作
 フジテレビ制作1部

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