愛し君へ

第3回 2004年5月3日(月)放送 あらすじ

#3 過酷すぎる愛の運命

 友川四季(菅野美穂)の骨折りにも関わらず、安曇俊介(藤木直人)は小児病棟の子供たちの撮影に姿を見せなかった。俊介は、四季との約束の時間の前に眼科を訪れ、なんとか目を治したいと小笠原行彦(矢島健一)に懇願するのだが、返ってきたのは、なすすべがないという言葉。病院から去ろうとする姿を見つけて追いかけてきた四季に、俊介は写真の撮影などには意味がない、と言い放った。いったい俊介はなぜ…。俊介の病を知らない四季は、また俊介という人間が分からなくなる。
 そんな四季は、父の鉄雄(泉谷しげる)から見合いを持ちかけられる。相手は、写真を見た弟の満雄(森山未來)が岩みたいと評する無骨な男だが、公務員。鉄雄は四季の安定と幸せを望んでいるのだ。だが四季は、見合いはしないと断り仕事に出かける。
 病院に着いた四季は、降谷圭輔(時任三郎)に俊介の件を謝る。小言を覚悟していた四季だが、圭輔はその人が撮る気になるまで待つしかないと意外な返事。だが四季は、俊介が自分の思っていた人間とは違う、ただの淋しい人だったと言って圭輔の元を辞す。
 四季が働いていると、エレベーターから俊介が降りてきた。なぜここにいるのか? と、問いかけた四季に向かって、俊介は先日の件を素直に謝る。その言葉に、四季はふと思い当たり、俊介にどこか悪いのかと重ねて尋ねた。一瞬、言葉に詰まった俊介だが、知り合いの見舞いに来ただけだと言う。
 オフィスにやってきた俊介に、社長の真壁敦生(入江雅人)がファックスを見せる。それは、大手ブランドから、広告用カメラマンとして俊介にオファーすると言う主旨のものだった。5人のカメラマンが競作するということだが、もし選ばれれば世界の一線級カメラマンに名を連ねることになる。真壁は、ここのところ様子がおかしい俊介に、来週のプレゼン用写真の撮影までは集中して欲しいと促した。
 四季の小児病棟では、心臓の手術を控えた中川健太(宮田雄史)が母の美里(小松みゆき)に、もう病院に来るなと怒鳴り散らしている。四季は健太をたしなめるが、美里も息子の変化に戸惑っている。四季と同じ研修医の立原善治(竹井洋介)は、手術間近なので神経が昂ぶっているのだろうと推測する。と、その時、美里が倒れてしまった。診察室に連れて行った四季は、美里たち家族が健太の入院のために無理をしていることを知る。ふらつく体で健太の兄弟を託児所に迎えに行こうとする美里を制して、四季は代わりに行くことを申し出た。四季は、託児所から健太の妹、里奈(志田未来)と弟の大介(小瀬里久真)を中川家に連れ帰る。幼い大介は母の姿を求めて泣き始める。里奈も相当我慢している様子。病院に戻った四季は、病棟の前で話している圭輔と立原に出会った。消灯時間を過ぎても起きている子供たちがいたらしい。四季が中川家の様子を圭輔に報告すると、立原が、健太にわがままを言うなと忠告しておこうともらす。すると圭輔は、そんなことを健太に言ってはいけないと厳しく立原を叱った。
 その頃、俊介は高泉諒子(黒谷友香)と彼女の父、晴臣(西岡徳馬)に会っていた。俊介のプレゼン参加を喜んでいる晴臣の様子を見た俊介は、諒子と2人きりになると、そろそろ結婚も考えた方がいいのでは、と切り出した。だが、諒子にはまだその気がない。1人で部屋に帰った俊介は、目を閉じて日常をたどろうとするが、ことごとく失敗。諒子にも頼ることが出来そうにない俊介に、言いようのない焦燥が襲い掛かる。
 翌日、浅倉亜衣(伊東美咲)は折原新吾(玉木宏)と昼食。亜衣は、なぜ今頃になって娘の存在を知らないはずの三柴智彦(東根作寿英)が現れたのかに疑問を抱いている。新吾は、三柴に佳奈(松尾瑠璃)を認知させて養育費をもらえば良いと言うが、亜衣は今さら娘に父の存在を報せる事は出来ないと答える。だが亜衣は実際、金に窮していた。
 俊介は、小笠原の診察室を訪れていた。治療を続けるよう説明する小笠原に、俊介は失明するなら意味がないと言い、診察に来るのは今日を最後にすると告げて小笠原の元を辞す。病院のロビーを通りかかった俊介が声をかけられて振り向くと、そこには佐藤正巳(長島弘宣)と健太の姿が。健太のふさぎこんだ様子が気になる俊介だったが、健太は俊介がカメラマンだと知ると元気を取り戻す。と、そこに四季がやって来た。健太たちを部屋に戻し、四季が健太の病状を説明していると、看護師の阿川万里(相武紗季)が駆けて来た。健太が病室から飛び出してしまったのだ。四季たちを手伝って、俊介も健太を探す。病院の中庭に健太はいた。俊介が近寄ると、健太は泣いていて…。

キャスト

友川四季(26) … 菅野美穂
安曇俊介(31) … 藤木直人
浅倉亜衣(26) … 伊東美咲
折原新吾(26) … 玉木 宏
友川満雄(17) … 森山未來
高泉諒子(27) … 黒谷友香
西谷陽平(24) … はなわ
  ・
安曇良枝(62) … 八千草 薫(特別出演)
  ・
友川鉄雄(55) … 泉谷しげる
降谷圭輔(44) … 時任三郎
  ほか

スタッフ

■原作
 さだまさし『解夏』(幻冬舎刊)
■脚本
 坂元裕二
■企画・プロデュース
 大多 亮
■プロデューサー
 矢吹 東
■演出
 林 徹
■音楽
 藤原いくろう
■制作
 フジテレビ制作1部

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