第8回 2003年11月25日(火)放送 あらすじ

#8 大失恋!!

 みんなの前で恋人宣言した花(飯島直子)はおおっぴらにキース(マーク・コンドン)とデートするようになった。そうなると一度はキースに花を嫁にもらってくれと頭を下げた吉太郎(地井武男)は態度をガラリと変えた。「絶対に許さん! ガイジンにうちの店が継げるか」。もちろん花だって黙っていない。「いいトシした娘が好きな人とつきあうのに、お父さんの許しなんかいりません」。2人の板ばさみになったキースだけがうなだれた。
 かたや灯(深田恭子)は徹郎(吉沢 悠)への思いを断ちきる決意をした。「いつまでも引きずっていたら、徹郎の邪魔するだけだよ」。だから健(勝村政信)のさりげない一言にはハッとさせられた。「純平のこともちゃんと見てやれよ」。あまりに身近すぎて灯はこれまで純平(玉山鉄二)の存在を見すごしてきた。「あとでお団子食べに来て」「俺に言ってんの?」。思いもかけない誘いに純平が小躍りしたのはいうまでもない。
 吉太郎になんとかキースのことを認めさせるために健たちは一計を案じた。吉太郎お手製のそばを食べて絶賛すれば悪い気はしないはず。「いただきますッ」。キースは思いつめたような表情で一気にそばをかきこんだ。次の瞬間、呼吸が荒くなったと思ったら、そのまま茶屋の床に倒れてしまった。そばアレルギーだったのだ。幸い大事にはいたらなかったが、吉太郎は「だからガイジンは駄目なんだ」と大むくれ。逆効果もいいところ。
 「こうなったら駆け落ちよ」。花はボストンバッグ一つを下げて家を出た。ところがキースから「みんなが幸せになる方法、考えましょう」と諭されて、すごすごと家に戻った。「キースさんに出会えたこと感謝しなさい」。朝子(吉田日出子)に言われて、花はやっとキースの気持ちを何も考えてこなかったことに気づいた。
 「灯さんのお姉さんですか?」。買い出しから帰ってきた花を呼びとめたのは徹郎の兄、一成(袴田吉彦)だった。「これ以上、徹郎をけしかけないで下さい」。花は医大受験を決意した徹郎を励ました。それが余計なお世話だというのだ。「あなたは徹郎君をいつまでも病人扱いしてるだけじゃないですか」。花ににらまれた一成は沈黙した。
 「俺、ずっと前から、灯ちゃんのこと」。純平はやっと灯に告白した。「ありがとう。これからはちゃんと純平のこと、男として見るよ」。感激した純平を山の仲間たちが祝福した。灯としては徹郎とのことはもう終わったつもりでいた。ところが短大の講義を終えた灯を徹郎が待っていた。「君といたら何か思い出せそうな気がするんだ。こんなふうに、また会ってくれないか」。思いもよらない言葉に灯は激しく動揺した。

キャスト

古森 花(34) …… 飯島直子
古森 灯(20) …… 深田恭子
高村徹郎(24) …… 吉沢 悠
小泉純平(23) …… 玉山鉄二
田久保 健(38) … 勝村政信
山田十郎太(37) … 古田新太
高村一成(33) …… 袴田吉彦
キース・コーベット(27)
   … マーク コンドン
   ・
古森朝子(57) …… 吉田日出子
   ・
古森吉太郎(60) … 地井武男

スタッフ

■脚本
  中園ミホ
■プロデューサー
  三宅喜重(関西テレビ)
  井口喜一(共同テレビ)
■演出
  木下高男(共同テレビ)
■音楽
  中西俊博
■制作
  関西テレビ
  共同テレビ

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