ハチミツとクローバー
一番の存在でなくてもいい
はぐみ(成海璃子)が浜田山美大に入学してから1年が過ぎようとしていた。ある有名コンクールに絵を出品したはぐみは、最年少で賞をとり、海外のメディアからも注目を集めていた。受賞のインタビューを受けたはぐみは、影響を受けたアーティストとして森田(成宮寛貴)の名前をあげた。その森田は、ニューヨークに行ったまま、いまだに音信不通状態だった。一方、真山(向井理)は、無事に大学を卒業し、藤原デザイン事務所の正社員として働き始める。真山に思いを寄せているあゆみ(原田夏希)は、大学院に進み、陶芸の勉強を続けていた。しかし、竹本(生田斗真)だけは、はぐみに出会った1年前からまるで時間が止まってしまったかのように、何も変わらない日々を送っていた。
そんなある日、竹本の元に、彼の父親・稼頭男(橋本じゅん)がやってくる。稼頭男は、持参したみやげのダルマをはぐみやあゆみに配ると、竹本を大学の駐車場に連れて行く。そこに停められていた稼頭男のデコトラには、実家に置いてあった竹本の荷物が詰め込まれていた。中古の一戸建てを買ったから、引っ越すことになったのだという。実は稼頭男は、竹本の母の再婚相手だった。竹本が浜田山美大の建築科に入学したのも、建築に興味があったからではなく、母の再婚で居場所を失ってしまったために、家を離れる理由が欲しかったからなのだ。竹本に就職先を紹介しようとしてその話を知った花本(村上淳)は、入学したきっかけは何でもいいが、そこから進めない言い訳にはするな、と竹本に助言する。
竹本は、相手のことなどお構いなしで、強引に人の懐に入り込んでくる稼頭男のことが苦手だった。が、そんな竹本の思いとは裏腹に、稼頭男は、あゆみの実家に押しかけて大五郎(泉谷しげる)の還暦祝いに顔を出すと、酔っ払って竹本の部屋にまで押しかける。真山は、困惑する竹本に、稼頭男のことが嫌ならちゃんと話し合え、と告げる。
あくる日、出勤した真山は、先輩の美和子(滝沢沙織)から美術雑誌を見せられる。そこには注目のアーティストとして森田を紹介する記事が掲載されていた。
同じころ、竹本とはぐみは、稼頭男に付き合わされて最高裁判所を訪れる。稼頭男は、最近沈みがちな妻に笑顔を取り戻してもらおうと、あるアイデアを考えていた。竹本たちは、稼頭男に言われるまま、ビデオカメラを回すが…。
そんなある日、竹本の元に、彼の父親・稼頭男(橋本じゅん)がやってくる。稼頭男は、持参したみやげのダルマをはぐみやあゆみに配ると、竹本を大学の駐車場に連れて行く。そこに停められていた稼頭男のデコトラには、実家に置いてあった竹本の荷物が詰め込まれていた。中古の一戸建てを買ったから、引っ越すことになったのだという。実は稼頭男は、竹本の母の再婚相手だった。竹本が浜田山美大の建築科に入学したのも、建築に興味があったからではなく、母の再婚で居場所を失ってしまったために、家を離れる理由が欲しかったからなのだ。竹本に就職先を紹介しようとしてその話を知った花本(村上淳)は、入学したきっかけは何でもいいが、そこから進めない言い訳にはするな、と竹本に助言する。
竹本は、相手のことなどお構いなしで、強引に人の懐に入り込んでくる稼頭男のことが苦手だった。が、そんな竹本の思いとは裏腹に、稼頭男は、あゆみの実家に押しかけて大五郎(泉谷しげる)の還暦祝いに顔を出すと、酔っ払って竹本の部屋にまで押しかける。真山は、困惑する竹本に、稼頭男のことが嫌ならちゃんと話し合え、と告げる。
あくる日、出勤した真山は、先輩の美和子(滝沢沙織)から美術雑誌を見せられる。そこには注目のアーティストとして森田を紹介する記事が掲載されていた。
同じころ、竹本とはぐみは、稼頭男に付き合わされて最高裁判所を訪れる。稼頭男は、最近沈みがちな妻に笑顔を取り戻してもらおうと、あるアイデアを考えていた。竹本たちは、稼頭男に言われるまま、ビデオカメラを回すが…。