第10回 2008年3月11日(火)放送 あらすじ

絶望の淵、ふたりを結ぶ道

 倒れたガラスの下敷きになったはぐみ(成海璃子)は、病院に収容される。幸い、命に別状はなかったが、頭部と右腕に重傷を負い、緊急手術を受けるはぐみ。事故現場に居合わせたあゆみ(原田夏希)から連絡を受けた竹本(生田斗真)や森田(成宮寛貴)は、あわてて病院に向かった。はぐみの手術は長引いているようだった。花本(村上淳)は、面会できるようになったらすぐ連絡するから今日は帰ったほうがいい、と竹本たちに告げた。
 同じころ、真山(向井理)は、理花(瀬戸朝香)とともに小樽に向かっていた。小樽は、理花の亡夫・原田(海東健)の生まれ故郷だった。真山は、いつか自分の生まれ故郷を理花に見せてやりたい、と原田が言っていたことを知り、事務所を畳んでスペインに行くことを決意していた理花を半ば強引に連れてきたのだ。原田が描いた絵と同じ風景を見つめていた理花は、真山に礼を言うと泣き崩れた。真山は、そんな理花を抱きしめた。その夜、真山と理花は、小樽のホテルで一夜をともにする。
 そんな折、竹本のもとに宮大工のシン(山中聡)から電話が入る。竹本は、自転車の旅をしていたときにシンたちに出会い、数日間、彼らと寝食をともにしていた。シンは、まだ就職が決まっていないのならウチで面倒を見てもいい、と竹本に切り出す。次の現場で人手が足りなくなり、棟梁(清水章吾)が竹本の名前を挙げたのだという。竹本は、喜んでその話を受け、来月からシンたちに合流するために、卒業制作に取り組み始める。
 理花と別れてアパートに戻った真山も、はぐみの事故を知り、病院に駆けつける。はぐみのもとには、竹本、森田、あゆみが見舞いにきていた。手術を終えたはぐみは、頭の傷こそ痛むものの、右腕は痛みを感じないという。それを聞いた竹本たちは、はぐみのために絵の道具を持ってくる、と約束して病室を後にした。その際、売店で花が売られていることを知ったあゆみは、先に戻っていてほしい、と竹本たちに告げると、花を買ってはぐみの病室に向かった。病室には、はぐみの担当医に会っていた花本が戻っていた。右手の感覚がないことを心配していたはぐみは、本当のことを教えてほしい、と花本に懇願した。そこで花本は、はぐみの右手は腱が切れており、指先の感覚が戻るかどうかは今後の経過をみないとわからない、とはぐみに告げる。はぐみと花本の会話を偶然聞いてしまったあゆみは、それを竹本たちに伝えるが…。

キャスト

花本はぐみ … 成海璃子
竹本祐太 … 生田斗真
山田あゆみ … 原田夏希
真山 巧 … 向井 理

森田 忍 … 成宮寛貴
      ○
勅使河原美和子 … 滝沢沙織
ローマイヤ先輩 … 木村祐一
庄田教授 … 松重 豊
寺登泰彦 … 前川泰之
      ○
野宮 匠 … 柏原 崇
山田大五郎 … 泉谷しげる(友情出演)
      ○
花本修司 … 村上 淳
原田理花 … 瀬戸朝香

スタッフ

■原作
 羽海野チカ

■脚本
 金子茂樹

■プロデュース
 瀧山麻土香
 鹿内 植

■演出
 谷村政樹
 松山博昭

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

■制作著作
 フジテレビ

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