第12回 2003年6月25日(水)放送 あらすじ

#12 私の素敵な未来

 折原夫妻が申し立てた医療過誤の裁判が行われることになった。夫妻の側の弁護人にはモーリス牧村法律事務所を辞めた鍋島(岸谷五朗)がつくことになった。会社を捨て、覚悟を決めて原告についた鍋島の意気込みはそうとうなものだ。一方、被告となる恵成病院の代理人となったモーリス側は、慎一郎(谷原章介)、詩織(原沙知絵)を中心に、佐久間(勝村政信)ら弁護士たちが一致団結、全勢力をあげて今回の裁判に勝利する準備にとりかかっていた。そして麗香(観月ありさ)は、鍋島の去った後、君子(白川由美)の指名で慎一郎のアシスタントとして、やはり今回の件に関わることになった。
 だが、慎一郎について病院を訪れる麗香はどこか元気がなく、慎一郎との食事の時もうわの空…。そして『HOTEL OASIS』の部屋に戻ってきても、どこかうかない様子の麗香を見たアケミ(濱田マリ)は、「いつまで意地を張っているつもり」と実は鍋島の所へ行きたい麗香の気持ちを言い当てるのだった。まだ大事に持っている鍋島の湯のみ茶碗。
 そして麗香は、やはり鍋島の下で弁護士になるための勉強をしたいのだ!と自分の中にある確かな思いを認め、モーリスを辞め鍋島のもとに走った。「お前なんか必要ないっ!」鍋島は最初こそこう言って突っばねた。だが遂に麗香の熱意に折れ、今回の件が終わるまでの条件つきで共に闘うことを許してくれた。
 しかし、どれほど二人に情熱があっても、医学会でも強大な力を持つ恵成病院のことに関して話をしようという関係者はなかなか現れない。そして一方では慎一郎たちが、着々と勝利にむけての自信を深めていく中、裁判の日が明日に迫ってきた。このままでは突破口もない…「先生、明日から証人尋問が始まりますよ…このままだと証人ゼロですよ…」。麗香もさすがに意気消沈したようすを見せたその時だった…。鍋島が、当時看護師をしていたが事件直後病院を辞めた看護師・和泉恵子(奥貫薫)の居場所を掴んだのだ。二人は、早速この和泉恵子に会いに長野へと向かった。だが、和泉恵子もやはり当時のことを話そうとはしなかった。
 すべての手を尽くした鍋島は、明日の裁判のため仕方なく長野を後にした。だが、どうしても諦めきれない麗香は、和泉恵子を説得してみると決意して、一人長野に残るのだった—。

キャスト

観月ありさ
岸谷五朗
原 沙知絵
谷原章介
  ○
大島さと子
濱田マリ
  ○
勝村政信
白川由美
  ほか

スタッフ

■脚 本
  川嶋澄乃
  山浦雅大
  田辺 満
■監 督
  小椋久雄
  村上正典
■音 楽
  本間勇輔
■企 画
  石原 隆
■プロデューサー
  稲田秀樹
  矢吹 東
■制 作
  フジテレビ/共同テレビ

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