第1回 2003年4月9日(水)放送 あらすじ

#1 顔だけがいい女

 磨かれたダイヤモンドの容姿を持つ、南條麗香(観月ありさ)26歳。女は美しい顔と磨き上げられた体。それがすべてだと思い育ってきた。語学勉強という名目で、オーストラリア・シドニーの大学に留学しているが、エステやネイルサロンに通い“女”を磨く毎日である。

 ある日、街で弁護士研修中の夏目慎一郎(谷原章介)と出会う。二人はお互い運命的な出会いを感じ、当たり前のように恋に落ちた・・・。楽しい毎日を過ごす麗香、そんな中、慎一郎から連絡が・・・。大手法律事務所「モーリス牧村法律事務所」にスカウトされたので、急きょ日本に帰るという。「一緒に帰る」と言い張る麗香に「卒業の頃、必ず迎えに来る。・・・結婚してほしい。」と慎一郎。何度もうなずく麗香。笑顔でキスを交わすふたり・・・。

 幸せの絶頂にいる麗香。今日は、ブライダルサロンでウエディングドレスの仮縫い中。そこに慎一郎からの電話!「ごめん、迎えに行けない・・・結婚できないんだ・・・」突然の別れ話。訳もわからず電話は切られ、あわてて帰国することに。

 携帯もつながらない慎一郎を探しに自宅マンションへ。しかし、隣人から一週間前に引っ越した事を聞き、途方に暮れる麗香。ふと慎一郎の言葉を思い出し、彼がスカウトされたモーリス牧村法律事務所に行く。そこには、最新鋭の巨大なオフィスビルがあった。あまりのすごさにあっけにとられるが、慎一郎に逢いたい一心でビルに入っていく。しかし、日本で三本の指に入る法律事務所だけあって「アポイント無しでは・・・」と追い返されてしまう。が、そんなことには負けない麗香は、アルバイトの面接にきていた女性たちに紛れこみ、しかも採用にこぎつける。

 「これで慎一郎に会える!」喜びもつかの間、慎一郎は三日間の出張—。
しかも担当に就いたのが海外のロースクール出身で語学堪能なエリート弁護士がほとんどの「モーリス牧村法律事務所」にあって、唯一エリートとはほど遠い「便利屋」弁護士、鍋島耕介(岸谷五朗)。

 麗香の仕事は、コピーやお茶くみ、パソコンの入力。人使いが荒く、情け容赦ない鍋島の仕打ちのなか、麗香に唯一やさしい声をかけてくれたのが、新人弁護士の園田詩織(原沙知絵)だった。慣れない雑務に戸惑いながらも慎一郎が戻るまでは、鍋島のきつい当たりにも耐えていた麗香だったが、ちょっとした勘違いで、重要な書類を捨ててしまう。鍋島は麗香を引っ張り地下のゴミ捨て場に書類を捜しに行く。汚いゴミの中へ躊躇なく飛び込む鍋島。戸惑う麗香。鍋島はそんな麗香を怒鳴りつける。耐えかねた麗香はついに飛び出してしまう。

 オフィスに戻った麗香は、事務所のボス・モーリス君子(白川由美)に、鍋島は他の弁護士が嫌がる仕事を受けていることや、弱気を助け強きをくじく今時珍しいタイプだと聞かされる。「そんなこと私には、関係ない!」と歩き出す麗香。しかし、その足が止まった・・・

キャスト

観月ありさ
岸谷五朗
原 沙知絵
谷原章介
  ○
大島さと子
濱田マリ
  ○
勝村政信
白川由美

ほか

スタッフ

■脚 本
  川嶋澄乃
  山浦雅大
  田辺 満

■監 督
  小椋久雄
  村上正典

■音 楽
  本間勇輔

■主題歌
  観月ありさ「Shout It Out」(avex tune)

■企 画
  石原 隆

■プロデューサー
  稲田秀樹
  矢吹 東

■制 作
  フジテレビ/共同テレビ

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