紅の紋章
秘密の手紙
純子の重大な決心を知った道也は、2人でここを逃げようと純子に切り出す。翌日、道也の留守に、北条という医師から診療所に電話がかかる。電話に出た玲子は、道也が駆け落ちしようとしているのを知る。駆け落ちを邪魔されたくないなら、自分を抱いてほしい、と玲子は道也にすがりつく。毅然として、玲子を拒絶する道也。敗北感に打ちのめされた玲子は、自らブラウスを引き裂くと、道也に乱暴されたと北原に訴える。純子は女郎仲間のコウから道也の手紙を渡される。今日の午後六時、青空の丘で待つと…。その夜、純子が置き手紙を残して店を出ようとすると、信男が助けを求めにくる。